タイトルコード |
1000101018378 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
物語とトラウマ |
書名ヨミ |
モノガタリ ト トラウマ |
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クィア・フェミニズム批評の可能性 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
岩川 ありさ/著
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著者名ヨミ |
イワカワ アリサ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
青土社
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出版年月 |
2022.10 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-7917-7500-2 |
ISBN |
4-7917-7500-2 |
数量 |
475,5p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.264
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件名 |
小説(日本)
日本文学-歴史-昭和時代(1945年以後)
日本文学-歴史-平成時代
トラウマ
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注記 |
文献:p445〜466 |
内容紹介 |
9人の作家たちが20世紀から21世紀に入って発表した小説を読解。トラウマ的な出来事について、聴くことと語ること、読むことと書くことの関係性について明らかにし、新たな対話の回路を見出すための文学研究。 |
著者紹介 |
1980年兵庫県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。早稲田大学文学学術院准教授。専攻は現代日本文学、クィア・スタディーズなど。 |
目次タイトル |
序章 トラウマを語ることはできるか? |
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一、トラウマとともに生き、物語を読むこと 二、トラウマ研究の歴史 三、物語の断片化、物語の力 四、トラウマ的な記憶と時間を語る文法 五、自伝的クィア・フェミニズム批評 六、本書の構成 |
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第一章 境界の乗り越え方 |
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一、二人称代名詞と発話の主体 二、クィアなコードの断片 三、『容疑者の夜行列車』におけるクィアな身体 四、舞台を壊し、境界線を変える |
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第二章 改稿が示す「奇跡」 |
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一、死について書くこと 二、悲劇で終わらない『鰐の手記』 三、「内離」-規範的な物語を超えて |
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第三章 上演された自伝、聴き手たち |
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一、上演された自伝 二、聴き手がいること |
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第四章 クィアな記憶の継承 |
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一、「震災後文学論」という視座から 二、境界線の不安定性 三、「ミックスルーム」と「リビングルーム」 |
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第五章 「バラカ」から「薔薇香」へ |
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一、「原子力/核」の戦後 二、名前と物語-ミカ、バラカ、光 三、象徴化とかけがえのない名前 四、信頼するに足る大人 |
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第六章 変わり身せよ、無名のもの |
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一、「不死の島」から「献灯使」へ 二、環境的危機の時代 三、不思議な知恵 四、変わり身せよ、無名のもの |
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第七章 記憶と核の時代 |
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一、記憶と記録 二、記憶の空白-「祭りの場」冒頭をめぐって 三、「引用の力」-「長い時間をかけた人間の経験」 四、傾聴の文学-「再びルイへ。」 |
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第八章 組みかわる物語 |
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一、先行研究と批評の整理 二、悪夢と擬声語・擬態語 三、「「アナベル・リイ映画」無削除版」 四、「聞き書き」の力、物語の組みかえ |
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第九章 読みなおすこと、回路をつくること |
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一、『ロリータ』を介して 二、『ヒロシマ・ノート』と擬声語・擬態語 三、「憑在論」の視座から 四、「総毛立った顔」-少年と少女たちの被傷性 |
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第一〇章 たがいを支えあう言葉の回路 |
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一、「二篇の小説」を「たくみに結びつけ」た「中篇小説」 二、サリマの作文-たがいを支えあう言葉の回路 三、語りえない彼女の物語-聴くための倫理 |
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第一一章 前未来形の文学 |
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一、前未来形とは何か 二、記憶の空白と前未来形の語り 三、他者への依存と他者の生への責任 |
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第一二章 記憶を伝えるということ |
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一、比喩と言語-『雪の練習生』 二、ホッキョクグマの記憶-伝達される自伝 三、ともにゆく人のいるエクソフォニー 四、星は組みかわる-物語の変容可能性 |
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終章 言葉が生まれ、物語が生まれる |
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一、叫びと異議申し立てと悲嘆の文学 二、サヴァイブする文学、当事者批評 三、インターセクショナリテイと物語 |