タイトルコード |
1000101137290 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
児童虐待の歴史社会学 |
書名ヨミ |
ジドウ ギャクタイ ノ レキシ シャカイガク |
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戦前期「児童虐待防止法」成立過程にみる子ども観の変遷 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
高橋 靖幸/著
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著者名ヨミ |
タカハシ ヤスユキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勁草書房
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出版年月 |
2024.2 |
本体価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-326-60368-8 |
ISBN |
4-326-60368-8 |
数量 |
8,399,28p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
367.61
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件名 |
児童虐待-歴史
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注記 |
文献:巻末p7〜28 |
内容紹介 |
日本社会は児童虐待について何を問題にし、何を問題にしてこなかったのか。明治期から昭和初期にかけ、日本に「児童虐待」概念が立ち上がり浸透する過程を、大量の資料から分析し、子どもの近代の一局面を描く。 |
著者紹介 |
立教大学大学院文学研究科教育学専攻博士課程後期課程単位取得退学。新潟県立大学人間生活学部准教授。博士(教育学)。 |
目次タイトル |
序章 近代日本における児童虐待問題への視座 |
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第1節 問題の所在 第2節 子どもの社会史研究における「構築」 第3節 戦前期における児童虐待問題の先行研究と本研究の課題 第4節 分析視角 第5節 戦前期の児童虐待問題を読み解くための史料の収集と本研究の構成 補論 日本の児童保護事業の系譜 |
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第1章 近代日本における児童虐待問題の萌芽 |
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第1節 街頭等での子どもの特殊な労働に対する社会の理解 第2節 貰い子殺しと継子いじめ 第3節 明治期における社会問題としての「児童虐待」の構築 第4節 小括 |
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第2章 児童虐待をめぐる新聞報道と専門家言説の相互作用 |
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第1節 原胤昭の児童虐待防止に関する取り組みと社会の反応 第2節 諸外国の児童虐待防止に関する議論の導入 第3節 専門家による児童虐待防止議論の展開 第4節 小括 |
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第3章 内務省社会局における児童保護法制定の取り組みと児童虐待防止の検討 |
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第1節 三田谷啓による児童虐待の統計調査と定義 第2節 内務省による児童虐待防止議論の展開 第3節 『兒童保護に關する施設要綱』提出後の児童虐待議論の展開 第4節 小括 |
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第4章 児童虐待問題の転換 |
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第1節 救世軍による児童虐待防止事業の始動 第2節 法制化の議論に向かう児童虐待防止問題 第3節 児童保護事業に関する法制化の議論の進展 第4節 小括 |
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第5章 岩の坂貰い子殺し事件の社会問題化と児童保護法制化議論の変容 |
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第1節 社会事業調査会の設置と「兒童保護事業に關する體系」の検討 第2節 貰い子殺しの社会問題化と児童保護に関する法制化の議論の展開 第3節 第二回全国児童保護事業会議における「兒童虐待防止法案」の審議 第4節 小括 |
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第6章 児童虐待防止法案作成の分岐点 |
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第1節 内務省社会局による「兒童監護法」の検討 第2節 社会事業調査会と答申『兒童虐待防止に關する法律案要綱』 第3節 児童虐待防止法案の議会提出の決定 第4節 小括 |
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第7章 帝国議会における児童虐待防止法案の審議過程 |
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第1節 議会に提出された児童虐待防止法案の特徴 第2節 第六四回帝国議会の衆議院における児童虐待防止法案の審議 第3節 第六四回帝国議会の貴族院における児童虐待防止法案の審議 第4節 児童虐待防止法の成立に対する社会の反応 第5節 小括 |
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第8章 児童虐待防止法実施状況にみる新たな子ども問題と子どもの複数性 |
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第1節 児童虐待防止法の審議経過のなかの貰い子殺し事件と産院産婆問題 第2節 児童虐待防止法の施行に向けた社会の動き 第3節 児童虐待防止法の成果をめぐる攻防 第4節 小括 |
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終章 日本の児童虐待問題と子どもの近代 |
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第1節 児童虐待問題の歴史 第2節 子どもの複数性に着目した児童虐待問題の構築 第3節 子どもの社会史研究への本研究の貢献 |