タイトルコード |
1000101123137 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
イギリスの忘れられた子供の本 |
書名ヨミ |
イギリス ノ ワスレラレタ コドモ ノ ホン |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
鶴見 良次/著
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著者名ヨミ |
ツルミ リョウジ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
朝日出版社
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出版年月 |
2023.12 |
本体価格 |
¥2700 |
ISBN |
978-4-255-01358-9 |
ISBN |
4-255-01358-9 |
数量 |
12,264p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
909
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件名 |
児童文学-歴史
英文学-歴史
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注記 |
文献:p242〜259 |
内容紹介 |
17世紀から19世紀後半のイギリスの児童書を考察。なかでも現代の子供たちにはほとんど顧みられない本を取り上げ、なぜ当時は多くの子供や大人たちに好評をもって受け入れられたのかを、膨大な史料を基に解明する。 |
著者紹介 |
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学。成城大学文芸学部英文学科教授。博士(文学)。著書に「マザー・グースとイギリス近代」「イギリス近代の英語教科書」がある。 |
目次タイトル |
序論 |
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イギリス児童文学の「偉大な伝統」 イギリス帝国の子供の本 忘れられた子供とその本 児童文学の現代的概念 論述の方針 |
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第一章 子供用の聖書の誕生-ジャン・フレデリック・オステルヴァルド『簡約聖書物語』(<一七一二年あるいはそれ以前>)他 |
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子供用の聖書 子供に聖書を読ませることの是非 ジャン・フレデリック・オステルヴァルド『簡約聖書物語』 ジョゼフ・ハザード刊『簡約旧約・新約聖書物語』(一七二六)と著者不詳『子供の聖書』(一七六三) イギリス帝国の子供の聖書 |
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第二章 ピューリタン後裔の子供の讃美歌-アイザック・ウォッツ『聖なる歌』(一七一五) |
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「良き教えの本」の伝統 最も美しい讃美歌の作者 讃美歌の教育的効用 ピューリタン的な要素-ジェイムズ・ジェインウェイ『子供のための遺言』(一六七二)とエイブラハム・チア『子供のための鏡』(一六七三) 『聖なる歌』のトラクトとその国際的流布 宗教的な児童書の役割の終焉 |
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第三章 イギリス帝国の子供の物語-ジョン・ニューベリー刊『靴二つさんの物語』(一七六五)とその続編(一七六六) |
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子供のために書かれた最初の写実主義的小説 妖精物語的世界観と近代的市民道徳 魔女と女教師 女教師が主人公の童話の誕生 弟トムの冒険物語 イギリス帝国の辺境への憧れと地理 慈善と冒険-二つのイギリス近代 女の子と男の子の立身出世物語 |
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第四章 「学者犬」の童謡-セアラ・キャサリン・マーティン『ハバードおばさんとその犬の滑稽な冒険』(一八〇五)他 |
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擬人的な動物の童謡 『ハバードおばさんとその犬』とその原作者 ハリス版とキャトナック版の異同 『ハバードおばさんとその犬』後編と続編(一八〇六) 『トロットおばさんとその猫』(一八〇三) 大道芸「学者犬」としてのハバードおばさんの犬 ジョージ・クルックシャンク《犬の時代》(一八三六) ハバードおばさんとその犬のイギリス近代 |
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第五章 子供の本における残酷性-ペロー童話、グリム童話の受容小史 |
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セアラ・トリマー『教育守護者』(一八〇二-〇六)の妖精物語批判 フェリックス・サマリー『伝承妖精物語集』(一八四五)におけるペロー童話の改変 英訳『グリム民話集』(一八二三、二六)における改変 ジョン・フォックス『殉教者の書』(一五六三)とメアリー・マーサ・シャーウッド『フェアチャイルド家物語』(一八一八)の残酷性 残酷性の忌避/残酷性の利用 アミーリア・オーピー『黒人の嘆き』(一八二六)の残酷性 残酷性と児童文学の近代化 |
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第六章 妖精物語論争と近代的児童文学観の成立-『ジョージ・クルックシャンクの妖精文庫』(一八五三-六四) |
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妖精物語の挿絵画家としてのジョージ・クルックシャンク 妖精物語論争の顚末-クルックシャンク、ディケンズ、ラスキン 妖精物語と民俗学 妖精物語の二つの神聖化-近代的児童文学観の成立 |
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第七章 堕落しかつ無垢な子供たち-チャールズ・ディケンズの「子供の文学」 |
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「子供の文学」と「児童文学」 ディケンズにおける忘れられた子供の本 『大いなる遺産』(一八六〇-六一)のピップの罪悪感 罪深い/有罪の、無垢な/無罪の イギリス帝国の堕落しかつ無垢な子供たち |
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第八章 子供の現代生活の物語-ロバート・バーンズ挿絵『ストーリー=ランド』(<一八八四>)他 |
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「絵も会話もないなんて」 挿絵画家ロバート・バーンズ 農村画とファンシー・ピクチャーの系統 シドニー・グレイ『ストーリー=ランド』の物語と挿絵 宗教的トラクト協会の児童書 バーンズ挿絵版のウォッツ『聖なる歌』(<一八八五>)とバーボールド夫人『子供の散文の讃美歌』(一八六五) メアリー・ルイーザ・モルズワース『ロビン・レッドブレスト-女の子のための物語』(一八九一)他 大衆文化における子供の現代生活の画家 |
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結論 |