タイトルコード |
1000101060800 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
なぞること、切り裂くこと |
書名ヨミ |
ナゾル コト キリサク コト |
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虚構のジェンダー |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
小平 麻衣子/著
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著者名ヨミ |
オダイラ マイコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
以文社
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出版年月 |
2023.3 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-7531-0372-0 |
ISBN |
4-7531-0372-0 |
数量 |
300p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.26
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件名 |
日本文学-歴史-近代
日本文学-作家
女性問題-歴史
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内容紹介 |
「新しい女」「モダン・ガール」「才女」…。次々と生み出される<女>という虚構。この虚構をめぐる幾多の文学的<書きかえ>は現実の何に寄与するのか? 無名性/有名性を超えて、書く女性たちの逡巡=闘争をあぶり出す。 |
著者紹介 |
慶應義塾大学文学部教授。博士(文学)。専門は日本近代文学、ジェンダー批評。著書に「女が女を演じる」「夢みる教養」など。 |
目次タイトル |
序章 書くことを拒否しながら書く |
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1.小説とジェンダー 2.装いとセクシュアリティ 3.<女性ならでは>の書き方 4.<書きかえ>という上演 5.本書の構成触 |
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第一章 <女性>を立ち上げる困難 |
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1.評価の低い『青鞜』 2.小説における女性の視点 3.自己語りの形成と小説からの離脱 4.事実重視が招く虚構 5.小説の再登場と<新しい女>へのためらい 6.書き続けることで共有される場 |
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第二章 自然主義が消去した欲望 |
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1.らいてうとの対立と「煤烟」の書きかえ 2.「煤烟」評の地平 3.語りの変容 4.異なる演劇性 5.マゾヒズムの描き方 6.消去された欲望 |
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第三章 大正教養派的<個性>とフェミニズム |
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1.恋愛と作風の転回 2.鈴木悦が媒介する大正教養主義 3.個性の探求と成長 4.愛の暴力 5.個性尊重の陥穽 6.婦人という階級の発見へ |
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第四章 労働とロマンティシズムとモダン・ガール |
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1.<新しい女>から<モダン・ガール>へ 2.『赤い恋』と林芙美子 3.文芸投稿雑誌『若草』は女性誌か 4.プロレタリア化という多様性と排除 5.文壇と異なる『若草』の林芙美子評価 6.ロマンティックの飛翔 |
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第五章 <女性作家>として生き延びる |
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1.『放浪記』の成立過程 2.憐れみの対象としての貧窮へ 3.男をめぐる<放浪>の削除 4.時代性の消去 5.戦時における抒情の転倒 |
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第六章 盗用がオリジナルを超えるという |
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1.女性自身の執筆と<女性らしさ> 2.有明淑日記における<結婚> 3.「からつぽ」が高度な思索になるとき 4.少女は<女=子ども>とは限らない 5.女性労働の曖昧化と文学 |
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第七章 紫式部は作家ではない |
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1.板垣直子と三木清論争の周囲に 2.<鑑賞>は教育か研究か 3.国文学の<批評>化と作家 4.古典を学べる教養雑誌『むらさき』 5.あてびとの<教養>という矛盾 6.「入会のおすすめ」と時局 |
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第八章 戦後世界の見取り図を描く |
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1.近代を生き直す 2.<血>における愛と暴力 3.<恐ろしく単純な思考>の価値 4.誰の視点からの歴史か 5.飯田善國ノート「梨花」の再構成 6.田辺元からの『迷路』評価 7.万里子における田辺哲学と『迷路』の亀裂 |
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第九章 <女性作家>という虚構 |
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1.女性作家の世代交代 2.小山いと子「ダム・サイト」をめぐる<芸術>と<事実> 3.倉橋由美子「パルタイ」から『暗い旅』へ 4.江藤淳と<女らしさ> 5.違和感を共有する装置としての「あなた」 |