タイトルコード |
1000100686064 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
贈与と共生の経済倫理学 |
書名ヨミ |
ゾウヨ ト キョウセイ ノ ケイザイ リンリガク |
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ポランニーで読み解く金子美登の実践と「お礼制」 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
折戸 えとな/著
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著者名ヨミ |
オリト エトナ |
出版地 |
武蔵野 |
出版者 |
ヘウレーカ
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出版年月 |
2019.1 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-909753-01-4 |
ISBN |
4-909753-01-4 |
数量 |
395p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
615.71
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件名 |
有機農業
経済倫理
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注記 |
文献:p379〜395 |
内容紹介 |
「お礼制」とは生産者と消費者が直接に関係を取り結び、農作物の授受を行う仕組みのこと。経済合理性への抵抗運動の一つの形態である「お礼制」が作り出してきた関係性に着目し、その倫理的意味を考察する。 |
著者紹介 |
1975年横浜生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士後期課程修了(環境学博士)。 |
目次タイトル |
序章 「お礼制」と人間的解放 |
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第1部 一人の決意が地域を変えた |
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第1章 挫折から復活へ-金子美登の物語 |
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1 「有機の里」霜里農場の特色 2 霜里農場前史 3 金子美登の原点 4 生態系農業の確立を目指して 5 自給区構想と会費制 6 会費制のスタートと失敗 7 「お礼制」のはじまり-農夫の再スタート |
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第2章 消費者はなぜお礼制を求めたか-尾崎史苗の物語 |
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第3章 開かれた「地域主義」-霜里農場を取り巻く人びと |
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1 地域とは何か 2 遊びと仕事と生きがい-酒蔵の旦那、中山雅義 3 関係性の見える仕組みづくり-豆腐屋の後継ぎ、渡邉一美 4 地域を変えた村の長老-集落の慣行農家、安藤郁夫 5 法人格という人格をもつ企業-OKUTA社長、山本拓己 |
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第2部 「お礼制」の可能性 |
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第4章 生業からみる「お礼制」 |
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1 農家生計の歴史的連続性からの視座と禁忌作物 2 市場《交換》/非市場《贈与》の関係性 |
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第5章 「お礼制」が農民にもたらした二重の自由 |
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1 自然との関係性における自由 2 人との関係性における自由-農産物の価格と値づけ |
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第6章 「お礼制」の仕組みと意義-生産<者>と消費<者>の関係 |
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第7章 人間の動機と経済合理性-ヴァルネラビリティというつながりの起点 |
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1 弱者の生存戦略としてのモラル・エコノミー 2 変容する人間の動機-生存から生きがいへ 3 合理的経済人を問い直す 4 ヴァルネラビリティ-不確実性を抱えて生きる 5 地域に根差すこと、ふたたび埋め込まれること |
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第3部 「お礼制」に埋め込まれた「もろとも」の関係性 |
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第8章 ポランニーの「埋め込み命題」と「もろとも」 |
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1 環境と経済の相互作用をめぐる経済学的アプローチ 2 宇沢弘文とポランニーの共通点 3 「もろとも」が意味するもの 4 経済を社会関係に埋め戻す-ポランニーの思想 |
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第9章 責任・自由・信頼 |
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1 非対称的関係性を乗り越えるための「もろとも」 2 技術と時間 3 「もろとも」の関係性における責任をめぐって 4 「覚悟して受け入れること」と自由 5 「埋め込み」から「もろとも」へ |