タイトルコード |
1000100047019 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「満蒙問題」の歴史的構図 |
書名ヨミ |
マンモウ モンダイ ノ レキシテキ コウズ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
中見 立夫/著
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著者名ヨミ |
ナカミ タツオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2013.3 |
本体価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-13-026143-2 |
ISBN |
4-13-026143-2 |
数量 |
15,279,9p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
319.1022
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件名 |
日本-対外関係-中国-歴史
満州問題
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内容紹介 |
「満蒙」という地域概念はいかにしてつくられたのか。満蒙問題が登場した背景と、その問題の展開を、日本語はもとよりモンゴル語、満洲語、漢語、ロシア語で書かれた文書史料にもとづき検証する。 |
著者紹介 |
1952年東京生まれ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。公益財団法人東洋文庫研究部兼任研究員、中国人民大学清史研究所兼職教授。 |
目次タイトル |
序論 地域概念の政治性 |
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はじめに 1 「満州」とは 2 地域名としての「満洲」の成立 3 「満洲問題」から「満蒙問題」への展開 4 「満蒙」という概念の特殊性 5 「満蒙」の拡大と「蒙疆」の登場 6 「東亜」という地域 小結 |
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第一章 「東部内蒙古」という空間 |
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はじめに 1 「モンゴル」という地域 2 清朝統治下における「蒙古」と、日本人が認識する「東(部)蒙古」 3 第三回日露協約交渉と「東部内蒙古」の出現 4 「対華二十一カ条要求」と「東部内蒙古」 小結 |
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第二章 清朝末期の内モンゴル王侯 |
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はじめに 1 清朝末期の内モンゴル王侯とその領地 2 清朝体制下におけるグンサンノルブの位置 3 清末期ハラチン右旗の状況とグンサンノルブ 小結 |
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第三章 清末期ハラチン右旗の王府と社会 |
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はじめに 1 汪国鈞の「喀喇沁本蒙古源流」漢訳と「内蒙古紀聞」の執筆 2 「内蒙古紀聞」の構成と史料的特質 3 ハラチン右旗王府の日常 4 ハラチン右旗の財政と組織 小結 |
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第四章 清朝の崩壊と「満蒙独立」という幻影 |
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はじめに 1 粛親王善耆と川島浪速 2 北京警務学堂における川島浪速 3 辛亥革命の勃発と日本の対華政策の展開 4 川島浪速、参謀本部軍人による粛親王善耆に対する工作の実態 小結 |
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第五章 グンサンノルブの模索 |
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はじめに 1 辛亥革命勃発時のグンサンノルブら在北京モンゴル王侯の動向 2 グンサンノルブと日本からの「蒙古工作」の実態 3 グンサンノルブの模索 4 松井清助と日本人「大陸浪人」による内モンゴルへの武器密送の実態 5 グンサンノルブの北京政府への恭順 小結 |
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第六章 「モンゴル独立」をめざし挫折した、ある内モンゴル人の実像 |
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はじめに 1 清朝崩壊期までのバボージャブの行動 2 ボグド・ハーン政権とバボージャブ 3 ボグド・ハーン政権軍の内モンゴル攻略戦とバボージャブ 4 パッペンハイム事件とバボージャブ、そしてロシア政府の対応 5 孤立化するバボージャブと彼の軍団 小結 |
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第七章 日本による袁世凱打倒工作の展開とバボージャブ |
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はじめに 1 日本人対外硬派の中国革命認識と「満蒙問題」 2 バボージャブの特使、東京に現る 3 日本外務省嘱託、須佐嘉橘のバボージャブ本拠地訪問 4 日本政府による袁世凱打倒工作とバボージャブ部隊 5 袁世凱の急死とバボージャブの出陣、そして戦死 小結 |
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第八章 彷徨えるバボージャブの兵士とシベリア内戦 |
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はじめに 1 セミョーノフ軍に入ったバボージャブ部隊の敗残兵 2 バボージャブ敗退後のバルガ情勢 3 セミョーノフ軍のなかのモンゴル兵の実情 4 汎モンゴル主義運動に対するバルガの対応 5 富陞阿の最期 小結 |
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結語 「満蒙独立運動」という幻想 |
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補論 “東北/北東アジア”はどのように、とらえられてきたか |
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はじめに 1 “北東アジア”か、“東北アジア”か? 2 “Northeast Asia”は、どのようにして「世界図」のうえに登場したか 3 ロシア人、アメリカ人は、“Northeast Asia”をどうとらえてきたか 4 戦前期の日本人学者がとらえた“東北(北東)アジア” おわりに |