タイトルコード |
1000100154158 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
かくして『源氏物語』が誕生する |
書名ヨミ |
カクシテ ゲンジ モノガタリ ガ タンジョウ スル |
|
物語が流動する現場にどう立ち会うか |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
荒木 浩/著
|
著者名ヨミ |
アラキ ヒロシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
笠間書院
|
出版年月 |
2014.3 |
本体価格 |
¥3900 |
ISBN |
978-4-305-70727-7 |
ISBN |
4-305-70727-7 |
数量 |
405p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.36
|
件名 |
源氏物語
|
個人件名 |
紫式部 |
内容紹介 |
寓意や准拠といった観点を軸に、史書、説話、漢詩文、仏典など、様々な外部テクストを本文と対比して、作品世界に分け入り、中世的視界から「源氏物語」の内部世界を照射する。 |
著者紹介 |
1959年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授。著書に「説話集の構想と意匠」など。 |
目次タイトル |
はじめに 源氏物語論へのいざない |
|
Ⅰ |
|
第一章 玄宗・楊貴妃・安禄山と桐壺帝・藤壺・光源氏の寓意 |
|
はじめに 1 信西「長恨歌絵」の寓意 2 帝王の寵愛 3 安禄山・楊貴妃密通説の発生と白居易『胡旋女』 4 『長恨歌』の前提と「新楽府」的楊貴妃 5 二人の楊貴妃と『源氏物語』創造 6 安禄山・楊貴妃と光源氏・藤壺の対応 おわりに |
|
第二章 武恵妃と桐壺更衣、楊貴妃と藤壺 |
|
はじめに 1 『源氏物語』と白河院・後鳥羽院 2 『源氏物語』に依拠して描かれる史実と『長恨歌』の関係 3 桐壺巻准拠の重層性 4 藤壺の准拠としての楊貴妃 5 <貴妃>と<妃>と 6 准拠の仕組みと構想 |
|
第三章 <北山のなにがし寺>再読 |
|
1 問題の所在 2 研究史概観 3 角田文衛の大雲寺説 4 大北山・西園寺あたりを指すとする説その1 5 大北山・西園寺あたりを指すとする説その2 6 通底するもの 7 新出『鞍馬縁起』と鞍馬寺像の再構築 8 鞍馬寺の『縁起』再読と「北山」 9 いくつかの問題と角田説再考 |
|
第四章 胡旋女の寓意 |
|
1 問題の所在 2 『胡旋女』をめぐって 3 『源氏物語』の音楽と交情 4 紅葉賀の青海波演舞とその底意 5 青海波のコンテクスト 6 物語の外側へ |
|
第五章 胡旋舞の表象 |
|
1 『政範集』と「新楽府」そして『源氏物語』 2 『胡旋女』と「廻雪」・「雪をめぐらす」の周辺 3 「廻雪」の典拠 4 『胡旋女』の寓意と青海波 5 『胡旋女』から彷彿する青海波の形象 6 清盛と光源氏の重なりと両義性 |
|
Ⅱ |
|
第六章 <非在>する仏伝 |
|
1 桐壺巻の予言 2 予言の「三国」的仕組み 3 『源氏物語』の内なる仏伝 4 仏伝の予言と文脈 5 予言に続く仏伝の要素と『源氏物語』の類似点 6 釈迦の多妻(polygamy)伝承と三時殿 7 四方四季と六条院 8 仏陀の反転としての光源氏 9 光源氏物語とその後 |
|
Ⅲ |
|
第七章 宇治八の宮再読 |
|
1 宇治八の宮という呼称 2 『源氏物語』本文と「八の宮」呼称出現箇所の問題 3 「八の宮」准拠説について 4 八の宮と音楽および宇治 5 八の宮をめぐる出家と栄達 6 敦実親王と皇位継承への思い 7 『源氏物語』という創作へ |
|
第八章 源信の母、姉、妹 |
|
1 なにがし僧都の登場と恵心僧都源信 2 二つの准拠 3 安養尼説話と『源氏物語』 4 源信の姉と妹 5 源信伝の仕組みと安養尼という収斂 6 初期源信伝の推移と母の役割 7 僧伝と母 |