タイトルコード |
1000101127270 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ドストエフスキーエピソードの変容 |
書名ヨミ |
ドストエフスキー エピソード ノ ヘンヨウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
木寺 律子/著
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著者名ヨミ |
キデラ リツコ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
春風社
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出版年月 |
2023.12 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-86110-928-7 |
ISBN |
4-86110-928-7 |
数量 |
325,8p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
980.2
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個人件名 |
Dostoevskii Fyodor Mikhailovich |
内容紹介 |
ドストエフスキーの文学には、類似するストーリーやエピソードが複数の作品にまたがって見られる。類似のエピソードの共通点と相違点を複数の作品にまたがって追い、彼の考えがどのように変化し発展していったのかを読み取る。 |
目次タイトル |
第一章 SFとしての『おかしな男の夢』と『悪霊』 |
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一 宇宙へ行く夢 二 革命活動家たちの生活とゲルツェン 三 科学の進歩とフォントネルの世界の複数性 四 月を巡るさまざまな小説 五 ロシアのSF作品とフョードロフの思想 六 人類の歴史 |
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第二章 個人雑誌『作家の日記』の中の『おとなしい女』と『おかしな男の夢』 |
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一 聖書における愛の概念 二 ゲルツェンの娘リーザと無神論 三 エヌペー氏への反論 四 信仰への回帰 五 人類に対する愛 六 ただ批判するだけでなく |
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第三章 『未成年』と当時の資本主義経済 |
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一 アルカージイの「理念」とロスチャイルド 二 株式会社と銀行 三 高利貸しと質屋 四 社会と時代の変化 五 遺産を巡る事件と株券の偽造 六 ゲルツェンの生活 |
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第四章 『小さな英雄』から『未成年』へ |
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一 富を棄てる 二 手紙の重要性 三 かつての養育者たち 四 誰に手紙を渡すべきか 五 実現されたアルカージイの理念 |
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第五章 婦人解放運動の過程で-『未成年』と『おとなしい女』 |
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一 女性の就職問題 二 女子教育の発展と新聞広告の発達 三 聖像を質に出す女性たち 四 『未成年』における宇宙とゲルツェンの話題 |
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第六章 『罪と罰』における「ドイツ」のイメージ |
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一 ドイツ製の品物と医者や家主たち 二 ロシアにおけるドイツ系移民の生活 三 どこから来たのか分からないドイツ人 四 ラスコーリニコフとスヴィドリガイロフ 五 ドイツを描く他のロシア文学作品 |
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第七章 『罪と罰』におけるおとぎ話の要素 |
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一 フォークロアと文学 二 ゴロフ王 三 バーバ・ヤガー 四 ほかの悪魔たち 五 水と馬 六 物語の終わりとしての結婚 |
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第八章 『おじさんの夢』のコムイルフォー-自意識と演技 |
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一 コムイルフォーの概念とその歴史 二 トルストイ文学におけるコムイルフォー 三 コムイルフォーと自意識や演劇 四 反復訓練と努力 五 内面と外見の齟齬や一体性 六 応用と使い回し |
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第九章 ハッピーエンドのドストエフスキー文学 |
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一 喜劇 二 ハッピーエンド 三 『おじさんの夢』と『罪と罰』における母と娘の会話 四 ほかの人のため 五 「実行の愛」と「夢見るだけの愛」 六 『スチェパンチコヴォ村とその住人たち』と『罪と罰』の玉の輿のテーマ 七 ラスコーリニコフの反対 |
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第一〇章 亡くなった兄の思い出-宗教思想と無神論の狭間で |
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一 『カラマーゾフの兄弟』における兄マルケールの死 二 フォマー・フォミッチと小鳥 三 サクランボのジャムとポレーノフさん 四 『悪霊』と『おかしな男の夢』における兄の思い出 五 作家自身の兄ミハイル |