タイトルコード |
1000101134149 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
愚管抄の周縁と行間 |
書名ヨミ |
グカンショウ ノ シュウエン ト ギョウカン |
叢書名 |
研究叢書
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叢書番号 |
565 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
尾崎 勇/著
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著者名ヨミ |
オザキ イサム |
出版地 |
大阪 |
出版者 |
和泉書院
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出版年月 |
2024.1 |
本体価格 |
¥14000 |
ISBN |
978-4-7576-1085-9 |
ISBN |
4-7576-1085-9 |
数量 |
7,573p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.42
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件名 |
歴史物語
愚管抄
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個人件名 |
慈円 |
内容紹介 |
「新古今和歌集」を代表する歌人の慈円としての修辞をも「愚管抄」の文章から詮索しようと心掛けながら書き継いできた論考集。「愚管抄の言語空間」より以降の研究の一端をまとめる。 |
著者紹介 |
大阪府生まれ。龍谷大学大学院修了。熊本学園大学名誉教授。博士(文学)。著書に「愚管抄の創成と方法」など。 |
目次タイトル |
第Ⅰ部 |
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第一章 『治承物語』の性格 |
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はじめに (一)四天王寺と西山の空間とのつながり (二)此岸の四天王寺と彼岸の西山の往生院 (三)『愚管抄』と怨霊 おわりに |
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第二章 『吾妻鏡』と『愚管抄』 |
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(一)源頼朝の鎧 (二)経俊と蓮生そして乳母 (三)日胤の霊夢と『平家物語』 (四)「見立て」の修辞 補論 「トカヤ」からパロディーへ |
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第三章 藤原成親像の仕組み |
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はじめに (一)キーパーソンとしての静賢 (二)『愚管抄』の「コレハ一定ノ説ハ知ネドモ」をめぐって (三)「句」と「話素」 (四)多田蔵人行綱の密告 (五)執政の「臣」の道長と安和の変 おわりに |
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第四章 今様をうたう徳大寺実定の意味 |
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はじめに (一)徳大寺実定の登場の仕方 (二)西山の「壇越」としての徳大寺家 (三)慈円と今様の特性 (四)『林下集』の俊成歌から慈円の道理史観へ (五)徳大寺実定と源頼朝そして東国の武士 (六)今様の蔓延とアンビバレンス おわりに 補論 慈円圏と青侍の「夢」をめぐる物語 |
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第五章 梶原景時の頼朝救済の説話をめぐって |
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はじめに (一)源頼朝と梶原景時 (二)歌人としての慈円から (三)物語創出の西山の空間 おわりに |
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第六章 源頼朝の札所の善峯寺への巡礼 |
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はじめに (一)南都復興から興福寺南円堂の不空羂策観音像の制作へ (二)歌人慈円の視座から頼朝との交わり (三)札所の善峯寺への巡礼と大姫の病 (四)札所の興福寺南円堂と九条家の命運 (五)西山の慈円圏と頼朝が滞在した六波羅の空間 おわりに |
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第Ⅱ部 |
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第七章 『栄花物語』を起点として |
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はじめに (一)編纂された原『平家物語』の『治承物語』 (二)慈円圏で創出した『治承物語』の新古今的ということ (三)『栄花物語』受容から定家へ (四)オマージュとして受容した『栄花物語』 おわりに |
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第八章 編纂の視点 |
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(一)編纂をめぐって (二)慈円と定家 (三)定家の歌論から原『平家物語』の『治承物語』へ (四)物語作者としての定家の資質 (五)定家の紀行から『松浦宮物語』そして平家一門都落ち (六)「あそび心」をめぐって (七)『言泉集』・『熊野道之愚記』・『建礼門院右京大夫集』 (八)熊野別当湛増の虚実と藤原俊成 (九)霊夢から宇都宮入道蓮生そして慈円圏へ (十)編纂された「頼朝の物語」から慈円周辺圏へ (十一)藤の花と藤原定家 補論 九条家の家司の「前下野守行長」をめぐって |
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第九章 アンビバレンスと慈円圏 |
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アンビバレンスということ (一)九条家の家司としての定家 (二)『治承物語』の特質 (三)『方丈記』と『明月記』 (四)頼朝の観音信仰と大姫入内 (五)「冥顕二法」の道理と頼朝の「武」 (六)『新古今和歌集』から末代の道理へ 「文」と「武」 |
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第十章 宇治川先陣譚の時空 |
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はじめに (一)『愚管抄』の道理から『将門記』の「世間の理」へ (二)物語の周辺 (三)『愚管抄』の「東国武士ハ夫マデモ」について (四)西山義と勧進そして宇治川の歌 (五)『平家物語』初期生成と『将門記』の受容 |
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第十一章 小宰相の哀話 |
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末代の道理から慈円周辺圏へ (一)『治承物語』と六巻本『治承物語』 (二)上西門院統子から忠快そして定家へ (三)『建礼門院右京大夫集』を受容した『新勅撰和歌集』 (四)王朝文学の受容から「白」の色へ 小宰相の血脈と西山義の法脈そして定家へ |
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第十二章 『六代勝事記』の周辺 |
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はじめに (一)『勝事記』作者像について (二)『愚管抄』から『勝事記』へ (三)『愚管抄』の「ウルハシキ」から『勝事記』との相違へ (四)構成と方法 (五)『勝事記』作者と縁戚と法脈 (六)平重盛の形象をめぐって 定家の歌と『勝事記』 |
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第十三章 仏法をめぐって |
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はじめに (一)『治承物語』を摂取した『愚管抄』 (二)仏法と大衆 (三)『慈鎮和尚夢想記』から『愚管抄』へ (四)末代の道理から定家の兄弟の僧そして慈円周辺圏へ (五)「新儀非拠達磨歌」から「本説取り」へ おわりに |
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補章 行間ということ |