タイトルコード |
1000101185263 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
家永三郎の思想史的研究 |
書名ヨミ |
イエナガ サブロウ ノ シソウシテキ ケンキュウ |
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その生涯・学問・実践と「否定の論理」 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
小田 直寿/著
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著者名ヨミ |
オダ ナオヒサ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
日本評論社
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出版年月 |
2024.9 |
本体価格 |
¥6500 |
ISBN |
978-4-535-58784-7 |
ISBN |
4-535-58784-7 |
数量 |
22,580p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
289.1
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個人件名 |
家永 三郎 |
注記 |
家永三郎研究参考文献一覧:p542〜551 |
内容紹介 |
家永三郎は、思想史学を中心とした幅広い学問領域での活躍や、教科書裁判そのほか民主主義の実現へ向けた社会実践で知られている。家永の思想の根幹をなす「否定の論理」と呼ばれる哲学的思索の探究を試みる。 |
著者紹介 |
大阪府大阪市生まれ。関西大学大学院文学研究科総合人文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。大阪電気通信大学非常勤講師。 |
目次タイトル |
序論 家永三郎研究の基本方針 |
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家永三郎を研究する意義と目標 本書の構成と内容 |
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第一部 家永三郎研究の課題と方法 |
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第一章 家永三郎研究の歴史的過程 |
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はじめに 一、自伝『一歴史学者の歩み』を超えて 二、家永三郎研究のはじまり 三、個性を対象に据える流れの形成 四、家永三郎の核心の探求 五、研究の停滞と混乱 おわりに |
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第二章 家永三郎研究の現段階 |
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はじめに 一、当該論文の構成と問題設定 二、誤りの第一 三、誤りの第二 四、誤りの第三 五、当該論文の価値について 結びにかえて 家永三郎研究はどうあるべきか |
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第三章 家永三郎研究の論点整理 |
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はじめに 一、自伝『一歴史学者の歩み』を読み直す 二、研究著作を史料化する 三、研究の基本方針を定める 四、研究上の論点を探る 五、「否定の論理」研究の見通し 結びにかえて |
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第二部 家永三郎の思想的実践的生涯 |
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第四章 思想的生涯の出発点 |
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はじめに 一、マルクス主義と衝突するまで 二、十八歳の葛藤 三、自分の思想を立てる 四、信仰論への傾斜とその後 おわりに |
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第五章 史学方法論の確立 |
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はじめに 一、歴史学基礎論の探究 二、実証主義の訓練と批判 三、アカデミズム史学の一員として 四、研究方法の確立とその同時代史的位置 おわりに |
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第六章 民主主義精神と学問の自由認識について |
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はじめに 一、文学部改革の前提 二、教授会設置 三、教授会の民主主義 四、平和主義・民主主義の実践者・家永三郎の誕生 おわりに |
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第七章 民主主義精神の試練に耐える |
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はじめに 一、朝永原則の制定 二、移転問題の決裂 三、さらなる裏切りの発生 四、弾圧下の日々 おわりに |
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第八章 家永三郎と教科書裁判 |
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はじめに 一、通史認識の成立 二、教科書執筆の経緯 三、裁判に至る経緯 四、教科書裁判の展開のなかで おわりに |
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第三部 家永三郎の学問と思想 |
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第九章 家永三郎の学問業績の全体像 |
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はじめに 一、基本的立場の成立 二、実践的態度の体得過程 三、平和主義・民主主義を護るたたかい 四、晩年の問題提起 おわりに |
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第十章 家永三郎における否定の論理の発達 |
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はじめに 一、理想主義の獲得と限界への逢着 二、絶望の心境と救済の思想 三、否定の論理の矛盾 四、否定の論理と日本国憲法 五、逆説的実践の立場とボランティアの組織 おわりに |
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第十一章 家永三郎の学問方法とその深化 |
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はじめに 一、方法論の研究実践における実現 二、思想史学のアカデミズム史学における確立 三、一九五〇年前後における方法の深化 四、法史学の開拓とその後の展開 おわりに |
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第十二章 天皇・天皇制観の変遷 |
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はじめに 一、思想形成以前における天皇・天皇制観 二、思想形成期における天皇・天皇制観 三、戦時下から戦後にかけての天皇・天皇制観 四、天皇・天皇制観の変容の前提 五、天皇制観変容の実像 おわりに |
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第十三章 家永法史学の方法的特長 |
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はじめに 一、家永における「良心」の構造 二、家永「進歩主義」理論の内容と論点 三、家永法史学の根底としての「苦悶」 四、家永法史学の再検討 おわりに |
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第十四章 家永三郎の文学・芸術的素養 |
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はじめに 一、文芸の原体験 二、文芸趣味と青年時代 三、文芸愛好と歴史研究 四、実作者として おわりに |
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第四部 家永三郎の歴史的意義と今後の展望 |
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第十五章 家永三郎の人類史的意義 |
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はじめに 一、家永の限界の検証 二、家永三郎の歴史的位置 三、歴史遺産としての家永三郎の生涯 |
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第十六章 「否定の論理」の論理構造とその展望 |
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はじめに 一、問題提起 二、家永三郎と哲学との関わり 三、家永の「否定の論理」を探求する 結びにかえて |
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結語 |