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地層・地形について調べる

 日本国内の地層・地形を調べ、観察する際に役立つ図書・雑誌・情報を紹介します。【2018年10月27日作成】

目次

1. 情報を調べる時のキーワード

 図書を探すときのキーワード(手がかり)です。

「地層」 「地形(学)」 「地質(学)」 「層序学」 「堆積学」 「地史学」 など

2. 県立図書館で所蔵している関連図書を探す

 (1)棚を見て探す

 図書館資料は資料の主題を表した数字(請求記号)の順に棚に並んでいるので、主題から探せます。
 例:454(地形学) 455(地質学) 456(地史学・層位学)

 なお、西部図書館では全国各地の2万5千分の1、5万分の1地形図を所蔵しています。ご利用になる際は職員にお声がけください。また、千葉県内の地形図の所蔵状況については千葉県立図書館ホームページ「千葉県域の地勢図・地形図」をご覧ください。

 

 (2)検索して探す

 千葉県立図書館で所蔵している資料は、千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」から探せます。検索項目で「全項目」を選択し、キーワードで検索すると、関連資料が見つかります。

①地層・地形を知る

書名出版情報請求記号
地形の辞典 日本地形学連合編 朝倉書店 2017

(西)45403/2

地形だけでなく岩石や天文分野・物理学など、関連する諸事象を日常語も含めて収録した辞典です。基本語から研究用語まで幅広く採用・掲載しています。
日本の地形 全7巻 貝塚 爽平[ほか]編集委員 東京大学出版会 2001~2006

(中)45491/1

(西)45491/1

日本列島各地の地形の成り立ちと特性について、図や写真を多く用いながら解説するシリーズです。1巻では日本列島の総説、2~7巻では日本を6つの地域に分け、その地域の地質について詳細に記述しています。
日本地方地質誌 全8巻 日本地質学会編集 朝倉書店 2016~2017 (西)4551/23
日本の地質全体を8つの地方に分けて解説したシリーズです。地域別に、地質体の成り立ちや特徴、地形、地質を構成する岩石などを論集形式で詳細に書いています。地質・地層について詳しく知りたい方向けです。
フィールドジオロジー 1「フィールドジオロジー入門」 天野一男著 共立出版 2004 (中)45507/1
野外調査中心の地質学=「フィールドジオロジー」の入門書として出版されたシリーズの第1巻です。ここでは初めて地形・地層に触れる人向けに地質学の概論について述べられ、地層や地層を構成する岩石類などの各論を扱う2巻以降への足掛かりとなっています。
地層ってなんだろう 全3巻 目代邦康編著 汐文社 2013~2014 (中)J456/モク
地層の調査や実験を通じて、土地の成り立ちや地球の歴史を学ぶことを目的とした児童書です。「観察しよう」「実験しよう」「歴史をしらべよう」の3巻に分かれており、「歴史をしらべよう」では、地層を構成する岩石や地層のでき方について知ることができます。

②地層・地形を見に行く

書名出版情報請求記号
シリーズ大地の公園 全4巻 目代邦康編 古今書院 2015~2016

(西)45091/4,5,7,8

各地域のジオパークを歩くツアーを紹介するシリーズです。「中部・近畿・中国・四国」「北海道・東北」「九州・沖縄」「関東」に分かれており、それぞれの地形・地質、生態系、文化を知ることができるスポットを案内しています。
地形観察ウォーキングガイド 地形を楽しむコースマップ付き 目代邦康著 誠文堂新光社 2012 (中)45491/6
全国の特徴的な地層や地形が観察できるウォーキングコース26ヶ所を扱ったガイドブックです。地層の露頭、山岳、台地から湾まで幅広いコースを地図とともに掲載しています。
地質と地形で見る日本のジオサイト 傾斜量図がひらく世界 脇田浩二共編 オーム社 2011 (西)45491/8
地表面の傾きの量を色の濃淡で示す傾斜量図と、岩石や地層の分布を示した地質図を用いて、日本列島各地の地形や地質の特徴を紹介しています。巻末では紹介された68ヶ所のアクセスガイドも掲載されています。
ジオパークを楽しむ本 日本列島ジオサイト地質百選 全国地質調査業協会連合会共編 オーム社 2013 (東)4551/5
「日本の地質百選」の中から選定した87ヶ所のジオパーク・ジオサイトを紹介しています。巻末には地形・地質を学べる博物館と「日本の地質百選」にある博物館・展示施設のリストが付いています。
日本の地質構造100選 日本地質学会構造地質部会編集 朝倉書店 2012 (西)4551/29
露頭の写真などを使って、国内で見られる重要な地質構造を紹介しています。写真の撮影場所は2万5千分の1地形図上に矢印で示され、アクセス方法も書かれています

③地層・地形を観察する

書名出版情報請求記号
野外地質調査の基礎 狩野謙一著 古今書院 1992

(西)4550/10

(東)455/KA58

野外で行われる一般的な地質調査の方法について、基礎から解説した本です。使用する道具や具体的な調査の進め方・注意事項、報告書の書き方について、初学者向けに書かれています。
地質学調査の基本 地質基準 日本地質学会地質基準委員会編著 共立出版 2003

(西)45507/1

地質学調査の実施手順だけでなく、各地質体の調査法についても詳しく解説されています。巻末には、地層の構成物となる堆積物・岩石の定義や調査の基準をまとめた「第一次地質基準」が付いています。
地層と化石でタイムトラベル シリーズ・自然だいすき 1  地学団体研究会『シリーズ・自然だいすき』編集委員会編 大月書店 2004

(中)J456/チソ

野外で地層調査・化石採集を行う際に、調査テーマのヒントとなる観察方法や実験を紹介した児童書です。露頭の観察だけでなく、博物館の活用や参考文献など様々な調査方法が掲載されています。
地層の見方がわかるフィールド図鑑 青木正博著 誠文堂新光社 2017

(東)45691/3/17

地形や地層の露頭で見られる岩石・堆積物を判別するための図鑑です。それが生成された環境、現在見られる場所などで分類されています。巻末には岩石を肉眼で鑑定する際の手引きが収録されています。

④千葉県内の地層・地形を調べる

書名出版情報請求記号
千葉県の自然誌  本編全8巻・別編全3巻 千葉県史料研究財団編集 千葉県 1996~2005

(中)C402/4

(西)C4020/5

(東)C402/4

県内の自然環境について分野別に解説されており、千葉県の自然の概況をつかむ上では欠かせないシリーズです。本編1で「千葉県の自然」、本編2で「千葉県の大地」を扱い、別編1が「千葉県地学写真集」となっています。
房総半島の地学散歩 海から山へ 第1~2巻 近藤精造著 近代文芸社 1996

(中)C45/4

(東)C45/2

千葉県に関する研究をまとめた「千葉学ブックレット」シリーズのうち、県内の地層や地形の特徴をそれが見られる場所と共に紹介した本です。同シリーズには、地学教育をテーマにした『子どもの地球探検隊』(高橋典嗣著 千葉日報社 2008)もあります。
千葉県の地盤と地質環境 近藤精造著 近代文芸社 1996

(中)C455/2

(西)C4550/6

(東)C455/1

地球全体から日本列島、千葉県全体、地域別と順を追って、地質の特徴について解説しています。各地域の地層分布図や地質柱状図も掲載されており、地面の下の様子がよくわかる構成になっています。
新・千葉県地学のガイド 千葉県の地質とそのおいたち 地学のガイドシリーズ 2 浅賀正義編 コロナ社 1993

(中)C45/3

(西)C4500/1/1

(東)C45/1/1

県内で観察できる地層の露頭や地形のほか、災害で生じた地形の変化について紹介しています。巻末では野外調査の仕方や観察する際のポイントについても記載があります。

3. 雑誌や新聞記事を探す

① 西部図書館で所蔵している関連雑誌

雑誌名 出版者所蔵範囲
地質学雑誌日本地質学会(中) 1984年1月号~2011年12月号
(西) 2012年1月号~
GSJ 地質ニュース産業技術総合研究所 地質調査総合センター(中)(西) 2012年1月号~
地球科学地学団体研究会(西)40巻3号(1986年5月)~

② データベースなどで雑誌・新聞記事を探す

データベースなどで新聞・雑誌記事を探す際は、千葉県立図書館ホームページにある調べ方案内(パスファインダー)「新聞記事を探す」「雑誌記事・論文を探す(改訂)」が参考になります。
なお、千葉日報の記事を探す際は、千葉県立図書館ホームページにある菜の花ライブラリー内「千葉県関係新聞・雑誌記事索引」が有効です。

検索できる千葉日報記事の例:

  • 「「チバニアン」申請 研究チーム、学会に」(千葉日報 2017年6月8日 p1・p10)
  • 「県北の立体地層図公開 全国初、産総研が作成」(千葉日報 2018年4月4日 p1)

4. 最新の情報をインターネットで調べる

産業技術総合研究所 地質調査総合センターhttps://www.gsj.jp/

国として行うべき地質情報の整備のために地質の調査・研究を行っている機関です。啓発事業にも力を入れており、「地質を学ぶ、地球を知る」のコーナーでは、地質学の基礎知識についてテーマごとに解説しています。また「地質情報データベース」では、地質図や地層に関するデータベースを紹介しています。

国土地理院 地理院地図https://maps.gsi.go.jp/

国土地理院が整備した様々な地図情報を元に、日本の国土の様子を発信するウェブ地図です。地図・空中写真だけでなく、標高図や活断層図などの主題地図なども見ることができます。使い方・注意事項は「地理院地図 ヘルプ」(https://maps.gsi.go.jp/help/#manual)をご確認ください。

千葉県ホームページ「文化・文化財」

 (http://www.pref.chiba.lg.jp/cate/kbs/rekishi-bunka/bunkazai/index.html

「房総の魅力500選〔自然〕」「ちば遺産100選(九十九里浜(海岸平野)と地曳網漁・水産産業のゾーン/印旛沼の恵みとニュータウンのゾーン)」で、木下貝層(印西市)・沼サンゴ層(館山市)・屏風ケ浦(銚子市)などが紹介されています。
※自治体によってはホームページでその地域で見られる地層・地形が紹介されている場合があります。サイト内検索などでキーワードを入れていただくと、該当するページがあるか探すことができます。

千葉県立中央博物館デジタルミュージアム「房総ジオツアー」

 (http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/geotour/index.html

県立博物館の調査・研究・収集成果をインターネット上で見られる「デジタルミュージアム」の地学編です。県内の地域ごとの地質・地形の特徴を、県立中央博物館が収集した写真で学ぶことができます。現在は「銚子・屏風ヶ浦・九十九里」編と「上総丘陵」編が公開されています。

※リンク先等の掲載内容については、西部図書館が責任を負うものではありません。予めご了承ください。
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