タイトルコード |
1000100428424 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
移民社会学研究 |
書名ヨミ |
イミン シャカイガク ケンキュウ |
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実態分析と政策提言1987-2016 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
駒井 洋/著
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著者名ヨミ |
コマイ ヒロシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
明石書店
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出版年月 |
2016.9 |
本体価格 |
¥9200 |
ISBN |
978-4-7503-4404-1 |
ISBN |
4-7503-4404-1 |
数量 |
714p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
334.41
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件名 |
移民・植民
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注記 |
文献:p685〜707 |
内容紹介 |
日本の移民政策の基本的方向を決めた、1990年改定施行の入管法。「90年体制」と呼ばれる移民政策の確立前・後と1990年代後半〜2000年代前半の3つに分け、日本における外国人移民の実態を分析。政策を提言する。 |
著者紹介 |
1940年生まれ。大連出身。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。筑波大学名誉教授。著書に「貪欲に抗する社会の構築」など。 |
目次タイトル |
序章 移民社会学の提唱 |
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第1節 日本における移民社会学の展開と移民政策 第2節 30年にわたる実態分析と政策提言 |
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第Ⅰ部 1980年代後半までの外国人労働者 |
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第1章 外国人労働者の激増 |
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第1節 外国人労働者の流入史(1)-在日韓国・朝鮮人 第2節 外国人労働者の流入史(2)-新来外国人労働者 第3節 外国人労働者の激増 |
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第2章 外国人労働者の流入のしかた |
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第1節 あっせんブローカーの役割 第2節 就学生という名の労働者 第3節 低賃金労働力としての研修生 |
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第3章 産業別の実態分析 |
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第1節 性産業 第2節 製造業 第3節 建設業 第4節 サービス産業 第5節 その他の産業と結論 |
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第4章 外国人労働者の居住の様態 |
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第5章 送り出し国の状況 |
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第1節 第二次大戦後の送り出しの3段階 第2節 国策としての労働力輸出-パキスタンとフィリピン 第3節 韓国の「人力進出」 第4節 中国の「労務輸出」と強い出国熱 第5節 その他のアジアの送り出し国とアジアの受け入れ国 |
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第6章 欧米の外国人労働者政策の変遷 |
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第1節 期限付き雇用政策の挫折-西ドイツとフランス 第2節 植民地支配の遺産-イギリス 第3節 その他のヨーロッパ諸国 第4節 原則自由から原則禁止へ-アメリカ 第5節 人権擁護の諸方策 |
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第7章 政策提言 |
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第1節 鎖国論と開国論の問題点 第2節 難民の実質的締め出し 第3節 受け入れ容認に傾斜した世論 第4節 外国人労働者「必然論」の提唱 第5節 緊急政策・中期政策・長期政策 |
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第Ⅱ部 90年体制下の外国人労働者・移民 |
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第1章 90年体制確立期の外国人労働者・移民の概況 |
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第1節 90年体制の確立と外国人労働者・移民の変容 第2節 1990年代初頭の産業別就労実態 第3節 ラテンアメリカ日系人の就労・生活と来日事情 第4節 1990年代前半の在日外国人の国籍と在留資格 第5節 外国人労働者・移民の犯罪と管理強化 第6節 自治体の役割の増大と労働運動の萌芽 第7節 1990年代初頭のアジアの送り出し国と受け入れ国 第8節 1990年代初頭の欧米の外国人労働者政策 |
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第2章 研修・技能実習制度の乱用 |
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第1節 技能実習制度と国際研修協力機構の創設 第2節 90年体制確立期における研修生による偽装就労の実態 第3節 海外進出企業と研修生-タイの事例 |
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第3章 外国人労働者・移民の属性と類型 |
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第1節 エスニック集団別比較-神奈川県の事例 第2節 非正規就労者の実態-イラン人を例として 第3節 非労働移民の登場 |
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第4章 定住化の開始とエスニック・コミュニティの形成 |
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第1節 定住化の開始 第2節 アイデンティティの危機 第3節 エスニック・コミュニティの形成 第4節 居住の様態 |
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第5章 包括的包摂政策不在のもとでの共生の模索 |
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第1節 自治体、NPO、コミュニティ・ユニオンの役割 第2節 「段階的市民権」を提唱する |
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第Ⅲ部 移民の定住化 |
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第1章 移民の概況 |
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第1節 出身国(地)と在留資格 第2節 各移民集団の属性 第3節 景気後退下での就労の継続と労働条件の悪化 第4節 定住化と生活問題 第5節 世論の拒否傾向と外国人犯罪 |
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第2章 多文化をもつ移民の日本社会への貢献 |
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第1節 多文化共生社会をどう建設するか 第2節 移民の価値意識 第3節 「住みわけ」と「潜在化」から「共生」へ 第4節 日本のムスリム社会を歩く |
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第3章 ラテンアメリカ日系人の定住化の諸相 |
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第1節 ブラジル人移民の定住化の進展 第2節 移民労働者の地域移動-東海圏を中心に 第3節 ラテンアメリカの日系諸社会におけるデカセギの評価 |
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第4章 ベトナム人研修生の送り出しのメカニズム |
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第1節 失踪問題の深刻化 第2節 ベトナムの労働力輸出の歴史と概況 第3節 頻発する詐欺と搾取 第4節 労働力輸出企業の概況 第5節 労働力輸出企業の事例 第6節 日本での研修生・技能実習生の事例 第7節 韓国、旧東ドイツへの出稼ぎ者の事例 第8節 結語 |
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第5章 移民第二世代問題の浮上 |
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第1節 移民第二世代の教育問題 第2節 移民第二世代としての中国帰国者二世・三世 |
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第6章 日本国籍取得者の動機とアイデンティティ |
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第7章 低迷する移民受け入れ |
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第1節 新たな移民導入論の登場-その混乱と矛盾 第2節 難民受け入れの立ち遅れ |
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第8章 自治体、NPOの取り組みと在留特別許可の要求 |
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第1節 自治体、NPO、市民運動 第2節 非正規滞在者による在留特別許可の要求 |
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第Ⅳ部 移民・ディアスポラの歴史的展開 |
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第1章 グローバルな移民・ディアスポラの歴史 |
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第1節 唐、オスマン、ローマ3帝国の文化的開放性 第2節 ナチスによるユダヤ人迫害-ディアスポラとしての歴史を背景として 第3節 新大陸のブラック・ディアスポラ 第4節 ヨーロッパ、ロシア、アメリカからの帝国ディアスポラ 付論:アジア系日系人 |
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第2章 1980年代までのグローバルな労働移民と難民 |
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第1節 労働移民の理論 第2節 モノカルチュア期の移動 第3節 産業化期の移動 第4節 底辺階級への転成 |
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第3章 北米における移民ヒエラルヒーの実態分析 |
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第1節 ハワイのサモア人移民-社会福祉への依存 第2節 カナダの非白人系移民にたいする人種差別 第3節 トロントのシク移民-頭脳流出の事例 |
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第4章 BRICs諸国からの高学歴移民の空間的可動性 |
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第1節 グローバルノマドの類型 第2節 なにがグローバルノマド類型を決定するか 第3節 グローバルノマド類型と出身国 第4節 出身国の開発にたいする貢献の可能性 |
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終章 多文化共生社会への途 |
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第1節 エスニック概念の成立 第2節 多文化主義への逆風 第3節 コスモポリタニズムとナショナリズム 第4節 複合民族論、単一民族主義、「公定」多文化共生主義 第5節 社会的統合から社会的包摂へ |