千葉県立図書館では、世の中で話題になっているニュース等について、考えるためのヒントを得られるような資料情報を紹介するために「図書館から世界(ニュース)が見える」を発行しています。今回は、「人生会議 ~もしものときにどうしたいか共有する~」をテーマに資料を紹介します。
人生会議(アドバンス・ケア・プランニング:ACP)とは、「もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組」のことです(厚生労働省「『人生会議』してみませんか」より)。命に関わる病気やケガは、年齢や持病の有無に関係なくすべての人に起こる可能性があります。また、命の危険が迫った状態になると、約7割の人が今後の治療方針やどのような最期を迎えたいかを人に伝えられなくなるといわれています(「死亡前の事前指示書と代理人による意思決定の結果」(M.J. Silveira, 2010)より)。人生会議を行い、前もって自身の意思を伝えておくことで、いつかおとずれる「もしものとき」に自身だけでなく周囲の方の負担も軽くすることができます。
本紙では、人生会議について知りたい方や、終末期医療や介護に携わる方に向けた資料を紹介します。