千葉県立図書館では、世の中で話題になっているニュース等について、考えるためのヒントを得られるような資料情報を紹介するために「図書館から世界(ニュース)が見える」を発行しています。今回は、「大人の発達障害(神経発達症群)」をテーマに資料を紹介します。
発達障害(神経発達症群)とは、生まれながらの脳機能に偏りがみられる疾患の総称です。発達障害者支援法では「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。発達障害の多くは子どもの頃から見られるものですが、近年では認知度の向上などにより、大人になってからその症状に気づくケースも増えてきました。また、同じ症状名でも特性の現れ方に個人差があり、複数の発達障害や精神疾患の特性が現れることもあるため、それぞれの当事者にあった配慮・支援をする必要があります。
本紙では、大人の発達障害について知りたい方や当事者・家族・周囲の方に向けた資料を紹介します。なお、医学界では「神経発達症群」と呼ばれますが、ここでは「発達障害」に表記を統一しています。