タイトルコード |
1000100431575 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
国冬本源氏物語論 |
書名ヨミ |
クニフユボン ゲンジ モノガタリロン |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
越野 優子/著
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著者名ヨミ |
コシノ ユウコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
武蔵野書院
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出版年月 |
2016.9 |
本体価格 |
¥9500 |
ISBN |
978-4-8386-0296-4 |
ISBN |
4-8386-0296-4 |
数量 |
12,258p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.36
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件名 |
源氏物語
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個人件名 |
紫式部 |
内容紹介 |
伝津守国冬筆本(天理図書館蔵)の特異性に焦点を当て、そこに表現される「源氏物語」の世界を解明。幾つかの巻を取り上げ、作品論的・人物論的・和歌論的・象徴論的・享受論的視座などから論じる。 |
目次タイトル |
序章 |
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1 はじめに 2 国内の個人史から |
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第1章 国冬本源氏物語の研究の位置付け |
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1 本文研究史 2 『源氏物語別本集成』の意義と電子メディア時代 3 原点(混沌)への回帰とこれから 4 国冬本概論 5 <独自本文>という言葉の使用 6 国冬本に関する参考文献 |
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第2章 作品論的視座から-国冬本少女巻を中心に |
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1 はじめに 2 大学の博士の描写 3 大島本とは異なる夕霧像について 4 邸宅造営にみる独自性 5 紫の上の呼称について 6 終わりに |
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第3章 人物論的視座から-国冬本鈴虫巻を中心とした女三宮について |
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1 はじめに 2 先学論考より 3 国冬本鈴虫巻の独自本文 4 国冬本鈴虫巻の女三宮 5 国冬本の他巻における女三宮 6 国冬本柏木巻の女三宮 7 終わりに |
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第4章 和歌論的視座から-国冬本藤裏葉巻をめぐって |
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1 はじめに 2 国冬本藤裏葉巻の個々の和歌の様相 3 終わりに |
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第5章 象徴論的視座から-本文研究と象徴との接点 |
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1 はじめに 2 通常の「命名伝承の二重化」をもつ伝本の考察から 3 源氏物語における「世の人」の役割 4 史料から見た高麗人命名伝承の位置づけ 5 「ひかるきみ」という呼称の意味 6 巻末欠落の理由について 7 <高麗人の命名伝承>に続く欠如 8 終わりに |
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第6章 享受論的視座から-国冬本と物語内部、そして外部へ |
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1 はじめに 2 「柏木」の呼称の出現以前の様相 3 源氏物語古系図への「柏木」出現 4 異例の呼称の理由 5 国冬本柏木巻巻末独自本文の意味 6 物語外部 7 『須磨源氏』について 8 源氏物語原文における源氏の呼称 9 翻訳の世界における源氏の呼称 10 光君と光源氏の呼称の相違 11 『須磨源氏』における源氏の呼称 12 終わりに |
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第7章 翻訳論的視座から |
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1 はじめに 2 国冬本読解及び韓国語訳 3 源氏絵享受とは 4 個人蔵扇面図八枚から 5 『花鳥風月』『室町殿日記』の比定のあり方 6 漫画『あさきゆめみし』の問題について 7 韓国語版『あさきゆめみし』の呼称の論理 8 韓国語版『あさきゆめみし』の上下関係の論理 9 終わりに |
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第8章 注釈論的視座から-桐壺・少女・野分・柏木・鈴虫巻の物語世界を中心に- |
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1 はじめに 2 試作『国冬本源氏物語』注釈 3 終わりに |
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第9章 統計論的視座から-シミュレーションを通してみた国冬本の特異性- |
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1 はじめに 2 伝本間の相違の扱われ方と評価 3 統計的手法による<凡例> 4 問題点-その1 5 問題点-その2 6 終わりに |
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終章 今後の課題とあとがき-国冬本を端緒に広がる未来へ- |