タイトルコード |
1000100445900 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
句題詩論考 |
書名ヨミ |
クダイシ ロンコウ |
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王朝漢詩とは何ぞや |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
佐藤 道生/著
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著者名ヨミ |
サトウ ミチオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勉誠出版
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出版年月 |
2016.11 |
本体価格 |
¥9500 |
ISBN |
978-4-585-29132-9 |
ISBN |
4-585-29132-9 |
数量 |
14,390p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
919.3
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件名 |
漢詩
日本文学-歴史-平安時代
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内容紹介 |
平安・鎌倉期に盛行した「句題詩」という文体について多角的に考察。これまでその実態が詳らかには知られなかった句題詩の詠法を実証的に明らかにし、日本独自の文化が育んだ「知」の世界の広がりを提示する。 |
著者紹介 |
1955年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。専門は古代・中世日本漢学。著書に「三河鳳来寺旧蔵暦応二年書写和漢朗詠集 影印と研究」など。 |
目次タイトル |
1 句題詩概説 |
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一、句題詩の構成方法 二、「本文」の構成方法 三、双貫語を含む句題 四、破題の方法 五、句題の詩序 六、構成方法の生成過程 おわりに-残された課題 |
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2 平安時代に於ける句題詩の流行 |
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はじめに 一、句題詩の構成方法 二、双貫語の出現 三、句題詩の評価基準 四、秀句に関する説話 五、和歌の題詠への影響 おわりに |
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3 句題詩の展開 |
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はじめに 一、一条天皇の句題詩 二、菅原文時以前-忠臣・道真の句題詩 三、文時の破題-典型と変型 四、双貫語の出現 五、策問・対策との関連 むすび-破題がもたらしたもの |
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4 秀句の方法 |
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はじめに 一、破題の方法-即字的表現と連想的表現 二、中国故事を用いた連想的表現 結語 |
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5 平安時代の詩序に関する覚書 |
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はじめに 一、藤原明衡の「蔭花調雅琴詩序」 二、端作 三、第一段-詩宴の基本的情報を前置きする 四、第二段-題意を叙述する 五、第三段-序者の述懐 おわりに-詩序の効能 |
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6 省試詩と句題詩 |
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はじめに 一、句題詩の構成方法 二、省試詩と句題詩 むすび |
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7 『百二十詠』と句題詩 |
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はじめに 一、『百二十詠』の概要 二、詩題に見られる事物-『文鳳抄』に立てられた項目 三、句題詩に見られる『百二十詠』の影響 おわりに |
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8 平安後期の題詠と句題詩 |
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はじめに 一、句題の七言律詩の詠法 二、句題の七言絶句の詠法 三、題詠に於ける本説の方法 四、句題詩に於ける本文の方法 五、詩の国風化 |
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9 説話の中の句題詩 |
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一、秀句説話 二、句題詩の構成方法 三、敦周の秀句 |
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10 故事の発掘、故事の開拓 |
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はじめに 一、平安前期に定着していた中国故事 二、入宋僧による漢籍の将来 三、中国故事の発掘 四、本邦故事の開拓 五、開拓の背景 |
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11 保元三年『内宴記』の発見 |
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はじめに 一、『内宴記』の概要 二、他書に見られる保元三年内宴の記事 三、『内宴記』の執筆者 四、俊憲の句題詩 五、俊憲の詩序 |
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12 文人貴族の知識体系 |
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はじめに 一、中国に於ける君臣の論争 二、日本に於ける君臣の論争 三、「朗詠江註」に見える村上・文時の論争 四、平安時代の作詩方法 結語 |
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13 四韻と絶句 |
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はじめに 一、律詩と絶句 二、句題の七言律詩 三、句題の七言絶句 結語 |
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14 平安時代の策問と対策文 |
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はじめに 一、対策の概要 二、『本朝続文粋』に見られる文体の特徴 三、『本朝文粋』との相違点 |
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15 慶滋保胤伝の再検討 |
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はじめに 一、「垂五旬」の解釈 二、慶滋保胤と藤原有国 三、慶滋保胤と菅原文時 結語 |
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16 内宴を見る |
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はじめに 一、内宴の呼称と儀式次第 二、第一図-公卿が仁寿殿東庭に列立する場面 三、第二図-公卿が仁寿殿に昇殿着座する場面 四、第三図-妓女の舞楽の場面 五、第四図-詩の披講の場面 六、第五図-御遊の場面 七、絵巻が依拠したのは保元三年の内宴か、それとも四年の内宴か |
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17 柳市・三乗 |
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一、柳市 二、三乗 |
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18 「文章」と「才学」 |
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はじめに 一、『中右記』に見える「文章」と「才智」 二、『玉葉』に見える「文章」と「才学」 結語 付・説話に見える「文章」と「才学」 |