タイトルコード |
1000100782927 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
カントの世界市民主義 |
書名ヨミ |
カント ノ セカイ シミン シュギ |
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十八世紀ドイツ啓蒙におけるカント歴史哲学の知識社会学的研究 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
西田 雅弘/著
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著者名ヨミ |
ニシダ マサヒロ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
晃洋書房
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出版年月 |
2020.2 |
本体価格 |
¥6800 |
ISBN |
978-4-7710-3269-9 |
ISBN |
4-7710-3269-9 |
数量 |
11,348,25p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
134.2
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個人件名 |
Kant Immanuel |
注記 |
文献:巻末p11〜14 |
内容紹介 |
知識社会学的なアプローチを念頭に、カント同時代の道徳性優位のエートスを「ベルリン水曜会」の啓蒙論議を通して解明。その上で、カント文献へのそのエートスの投影を文献内在的に検証する。 |
著者紹介 |
1955年広島県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。下関市立大学経済学部教授。専門は倫理学。共著に「カントとドイツ近代思想」「倫理思想」など。 |
目次タイトル |
序論 |
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第Ⅰ部 カント同時代の「啓蒙」のエートス |
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第1章 カント晩年の筆禍事件 |
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1 筆禍事件 2 『宗教論』の出版をめぐる経緯 3 筆禍事件の知識社会学的様相 結び |
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第2章 秘密結社のベルリン水曜会 |
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1 カントとベルリン水曜会 2 ベルリン水曜会の活動と会員 |
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第3章 ベルリン水曜会の啓蒙論議 |
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1 「啓蒙とは何か」をめぐる意見表明 2 意見表明の論点と類型 3 ベルリン水曜会の特質 結び |
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第4章 道徳性優位のエートス |
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1 ヘーゲルのカント批判 2 「幸福追求」と「幸福であるに値すること」 3 道徳性と幸福追求の逆転 結び |
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第Ⅱ部 歴史哲学と世界市民主義の文献内在的検証 |
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第5章 形而上学的見地と世界市民的見地 |
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1 『道徳形而上学の基礎づけ』(一七八五年)における「移り行き」の仕組み 2 形而上学的見地における「自律」概念 3 『基礎づけ』と『普遍史の理念』 結び |
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第6章 歴史哲学の重層的構造 |
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1 『世界市民的見地における普遍史の理念』(一七八四年) 2 『実用的見地における人間学』(一七九八年)とその遺稿 3 『教育学』(一八〇三年) 4 実践の三つの基本形式 結び |
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第7章 市民社会論の課題 |
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1 『頭の病気についての試論』(一七六四年) 2 市民社会論の課題 |
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第8章 法的市民社会論 |
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1 『理論では正しいかもしれないが実践には役立たないという通説について』(一七九三年) 2 『永遠平和のために』(一七九五年) 3 『道徳形而上学』(一七九七年) 4 法的市民社会論から道徳的市民社会論へ 結び |
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第9章 道徳的市民社会論 |
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1 『単なる理性の限界内の宗教』(一七九三年) 2 世界市民社会 3 定言的命法と世界市民社会 結び |
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第Ⅲ部 世界市民主義の新たな地平と現代的意義 |
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第10章 世界市民主義の系譜とカントの世界市民主義 |
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1 世界市民主義の系譜と諸相 2 カントの世界市民主義 結び |
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第11章 カント市民社会論の歴史的社会的様相 |
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1 市民的公共性の前史 2 市民的公共性の成立とその基本構図 3 カントにおける市民的公共性の理念 4 カント市民社会論の歴史的社会的様相 結び |
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第12章 カント世界市民主義の現代的意義 |
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1 カントとストア的世界市民主義(ヌスバウム) 2 二百年後から見たカントの永遠平和という理念(ハーバーマス) 3 カントの平和理念と世界共和国の法哲学的構想(ルッツ-バッハマン) |
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結論 |