タイトルコード |
1000101250609 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
藤原定家と式子内親王 |
書名ヨミ |
フジワラノ テイカ ト ショクシ ナイシンノウ |
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恋物語の生成と展開 |
叢書名 |
新典社研究叢書
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叢書番号 |
382 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
天野 聡一/著
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著者名ヨミ |
アマノ ソウイチ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
新典社
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出版年月 |
2025.4 |
本体価格 |
¥10800 |
ISBN |
978-4-7879-4382-8 |
ISBN |
4-7879-4382-8 |
数量 |
332p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
911.142
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件名 |
日本文学-歴史-中世
日本文学-歴史-江戸時代
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個人件名 |
藤原 定家 |
内容紹介 |
実は人知れず契りを交わしていたという伝承がある定家と式子内親王。ふたりの詠歌は、読み手の物語的想像力を刺激し新たな伝承を生み出す原動力となった。時代やジャンルを超えて拡張し続ける文学的営為の系譜に迫る。 |
著者紹介 |
兵庫県明石市生まれ。神戸大学大学院人文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。 |
目次タイトル |
第一章 史実の二人-『明月記』を中心に |
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定家と式子 初参の日新 俊成と式子 弾箏のこと 二人の交流 突然の知らせ 別れのとき 秘められた恋はあったのか 二人の恋歌 定家と式子の恋物語 ノートⅠ 式子の墓の行方 |
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第二章 伝承の生成-「生きてよも」の歌 |
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「生きてよも」の歌 西園寺実氏の語り 物語への成長 桐壺の式子 密通とその露見 定家葛伝説 源氏物語注釈への流入 「生きてよも」から「玉の緒よ」へ ノートⅡ 流刑地の式子・俊成 |
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第三章 名作の誕生-謡曲「定家」 |
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名作の誕生 千本今出川の地 時雨の亭 定家の執心 恋の苦しみ 「玉の緒よ」の歌 束の間の解放 苦悩と喜悦 謡曲「定家」の影響力 ノートⅢ 式子葛 |
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第四章 謡曲「定家」の後続作-謡曲における展開 |
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謡曲「定家」の後続作 自讃歌注釈との連関 懺悔の舞 舞台は小倉山 『百人一首』の間 嫉妬する式子 桜尽くしの夜宴 後続作の世界 ノートⅣ 歌合での勅勘 |
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第五章 恋する斎院-古浄瑠璃『小倉山百人一首』 |
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新たな娯楽劇の登場 恋する斎院 時雨の亭での受難 式子の歌才 抱きつく式子 和歌の威徳 祝福される式子 ノートⅤ 艶めく式子 |
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第六章 道成寺物への変転-浄瑠璃・歌舞伎における展開 |
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道成寺の世界 野分の物語 式子と野分の入れ替わり 偽定家 式子の色仕掛け 道成寺物への変転 ノートⅥ 定家の恋人たち |
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第七章 時雨の亭の在処-伝承の舞台の変遷 |
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西鶴の一句 時雨の亭の発端 伝承地の複数化 A・B地点 C地点 D地点 文学作品における時雨の亭 密会の場 小倉山荘の追加 小倉山荘との統合 百人一首由来譚との融合 ノートⅦ 時雨の亭の現在 |
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第八章 振られる定家 |
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その顔で? もとは別人の話 為兼から為重へ 為重から定家へ 刊本での訂正 「葛城の」型 西鶴の語り 振る式子 定家は誰に振られるのか ノートⅧ 定家と病 |
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第九章 定家の沓冠-隠されたメッセージ |
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沓冠の歌 男女の誓いの歌 旅立つ夫の歌 定家の沓冠 沓冠譚の娯楽性 実話としての享受 ノートⅨ 否定派たち |
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第十章 感嘆する俊成-変容する和歌説話 |
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感嘆する俊成 <感嘆する俊成>の原型 <感嘆する俊成>の成立 「玉の緒よ」の歌話へ 「玉の緒よ」型の流布 「なげくとも」の歌話へ 変容する和歌説話 ノートⅩ 『うた恋い。』 |