パンくずリスト:このページは トップ の下の レファレンスサービス(調査・相談) の下の 調べ方案内(パスファインダー) の下の 絵本の読み聞かせについて調べる ~グループの子どもたちを対象に~です
ここから本文です。

絵本の読み聞かせについて調べる ~グループの子どもたちを対象に~

近年、小学校の朝の読書の時間に保護者による絵本の読み聞かせが行われるようになってきました。
保育園や幼稚園、学校、図書館などで、グループの子どもたちに絵本の読み聞かせをするとき、どんな絵本を選んだらよいかを知るために、最初の手がかりとなる図書や情報を初心者向きにご案内します。

【2019年2月改訂】

目次

1 キーワード

読み聞かせについて書かれた図書を探すときに便利なキーワードです。

「絵本」、「読み聞かせ」、「読み語り」、「本読み」など

 千葉県立図書館ホームページの「図書・雑誌・視聴覚資料検索」で、資料種別の「一般資料」のみをチェックします。
「件名」の項目に「絵本」「読み聞かせ」と入力、又は「分類」の項目に「019.53」(絵本・漫画と読書)と入力して検索すると、書名に「絵本」などの言葉を含まない本も探すことができます。
千葉県立中央図書館では、絵本の読み聞かせについてなど、子どもの本に関する資料は児童資料室の「児童資料研究書」コーナーにあります。

2 絵本の読み聞かせについて

グループへの絵本の読み聞かせの概要を知るために、参考となる資料です。

書名出版情報請求記号
えほんのせかいこどものせかい

松岡享子著 日本エディタースクール出版部 1987※

中01953/169
幼い子どもをもつ保護者向けの「子どもを本の世界へ招き入れるために」「新しい経験としてのおはなし」の2章立てに、「グループの子どもたちに絵本を読み聞かせるために」「グループでの読み聞かせにおすすめしたい絵本のリスト」が付き、保育者、教員、図書館員など、広く子どもに本を手渡す立場の人に役立つ資料です。
一対一で大人が子どもに読む場合と異なり、グループの子どもたちへの読み聞かせに適した絵本の条件として、ある程度の大きさがある、絵がよく見える、絵と文の割合が適切である、物語の進展に沿った場面割りである、見開きに一場面である、との説明があります。
※2017年文春文庫版もあります。(中 01953/275)
読み聞かせわくわくハンドブック 家庭から学校まで 

代田知子著 一声社 2001

中 0158/17
前半は集団への読み聞かせについての解説、巻末にジャンル別ブックリスト「こんな時にこんな本を」があります。ジャンルは6つに分かれ、「赤ちゃんや幼児が喜ぶ絵本」「楽しくて、元気になれる絵本」「ゆかいで笑いたくなる絵本」「心あたたまり、しみじみする絵本」「ふしぎな世界、どきどきする冒険の絵本」「こころ・いのち・自然が大切に思える絵本」「戦争と平和について考える絵本」「科学の知識が伝わる絵本」「導入、気分転換、息ぬきにぴったりな絵本」で、対象年齢の記載があります。

3 ブックリスト

グループへの読み聞かせに向く本のリスト、読み聞かせに向く本への案内が掲載されている資料です。

書名出版情報請求記号
絵本の庭へ 児童図書館基本蔵書目録

東京子ども図書館編 東京子ども図書館 2012 

中 02809/75/1
1950年代から2010年12月までに日本で刊行された絵本から1,157点を選び、表紙画像と解題とともに画家名の五十音順に配列。その中から、少人数のグループ(20名位まで)への読み聞かせにおすすめできる本にマークが付いています。巻末に主要な登場人物(伝記絵本の被伝者含む)や季節など、テーマから探せる件名索引があります。
小学校での読み聞かせガイドブック 朝の15分のために 

湯沢朱実[ほか]編著 プランニング遊 2014

中 01953/198
小学校で「絵本の読み聞かせ」をするボランティアの方向けに書かれた本。学年ごとに朝の15分で1~2冊の絵本を読むプログラム15回分の表紙画像と解題、予備の本(物語の朗読含む)20冊を紹介しています。予備の本には所要時間の目安も記されています。
みんなで楽しむ絵本 おはなし会のためのリスト

徳丸邦子著 てらいんく 2008

中 01953/124
文庫や小学校でおはなし会を行うためのリスト。6章(1 詩・ことばあそび 2 外国の昔話 3 日本の昔話 4 科学 5 外国の創作絵本 6 日本の創作絵本)に分かれ、書名、著者名、出版者、時間(分)、対象年齢、季節、コメントが一覧できます。

この他に、公共図書館で作成・公表しているリスト等もあります。まずはお近くの図書館にご相談ください。
また、国立国会図書館レファレンス協同データベースに、絵本の読み聞かせについてのレファレンス事例が登録されています。

(例)「小学校高学年向けの読み聞かせに向く絵本のリストを紹介してほしい(小学校で読み聞かせをしている方からの質問)」(千葉県立中央図書館)

4 読み聞かせにおける著作権について

子どもたちを対象に絵本の読み聞かせを行う場合、その作品には作者の著作権がはたらきます。

一般的なボランティア活動での絵本の読み聞かせは無許諾で利用できますが、非営利であっても、絵本・紙芝居の拡大利用や、パネルシアターなど絵や文章を改変して使用する場合は著作権者の許諾が必要です。

児童書四社懇談会により「お話会・読み聞かせ団体等による著作物の利用について」という手引きが公表されており、その中の「利用許可申請書」を用いて、各出版社へ著作物の使用許諾申請を行うことができます。

「お話会・読み聞かせ団体等による著作物の利用について」(2017年改訂版)

なお、一度に大勢の子どもたちを対象に読み聞かせをするために、作者の許諾を得て拡大制作された大型絵本(本の高さ30㎝~50cm程度)が市販されています。

「県立中央図書館で所蔵している大型絵本のリスト(個人貸出可)

県立図書館トップページ>こどものページ>本のしょうかい(リスト)>大型絵本リスト

所蔵館 中:中央図書館(千葉市) 西:西部図書館(松戸市) 東:東部図書館(旭市)

資料は最寄りの県立図書館や市町村立図書館に取り寄せできますが、参考図書(辞典など)は取り寄せられない場合があります。
詳しくは所蔵館へお問い合わせください。所蔵状況は2019年2月現在です。

ここまで本文です。


ここからフッタです
メニュー