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「がん」を調べる

 身近な病気であるがんについて知り、治療や療養、暮らし方について考える際に参考になる図書や情報をご案内します。 【2019年1月5日改訂】

*この調べ方案内は、特定の病院や治療法をすすめるものではありません。
*症状等により治療の流れが異なります。データの根拠や出典を確認してから、情報を判断してください。
*情報は古くなる場合があります。図書の刊行年やウェブサイトの更新日に注意し、最新情報を探してください。

目次

1. 県立図書館で所蔵している関連図書を探す

(1)棚を見て探す

図書館資料は資料の主題を表した数字(分類記号)の順に棚に並んでいるので、主題から探せます。

例 494.5(腫瘍・肉腫・癌) 494.53(化学療法) 494.54(放射線療法)
このほか、各器官のがんの治療法は、各部位ごとに分類されています。
肺がん→肺疾患493.38
胃がん→胃疾患493.45
大腸がん→大腸疾患493.46
肝臓がん、すい臓がん→肝臓疾患・膵臓疾患493.47
前立腺がん→男性性器の疾患494.96
子宮がん→子宮、卵巣、卵管の疾患495.43
乳がん→乳腺、乳房の疾患495.46

※西部図書館では「医療・健康情報コーナー」に、病気について考える際や、医師や医療機関に相談する際の材料になるような資料や情報を集めて提供していますので、そちらもご覧ください。

※また、国立がん情報センターから寄贈された「がん情報ギフト」も設置しています。

(2)蔵書検索から探す

 千葉県立図書館所蔵の資料は、千葉県立図書館ウェブサイト「図書・雑誌・視聴覚資料検索」から探せます。
「胃がん」「胃癌」「胃ガン」のように表記が異なる書名等も、件名「胃癌」で検索すると、関連資料をまとめて探せます。
 役立ちそうな資料が見つかったら、書誌詳細画面の「分類記号」や「件名」の各項目をクリックして、同じテーマの資料を探すこともできます。
 検索項目で「全項目」を選択し、キーワードで検索すると、関連資料を探せます。1つのキーワードで検索結果が多くなってしまう場合には、複数のキーワードを掛け合わせて検索すると、検索結果を絞り込むことができます。

2. 関連図書等の例

所蔵館 中:中央図書館(千葉市) 西:西部図書館(松戸市) 東:東部図書館(旭市)
請求記号の欄に「医」のついた資料は西部図書館「医療・健康情報コーナー」にあります。

資料は最寄りの県立図書館や市町村立図書館に取り寄せできますが、参考図書(辞典など)は取り寄せられない場合があります。詳しくは所蔵館へお問い合わせください。所蔵状況は2019年*月現在です。

(1)がんについて知る

書名出版情報請求記号
がんになったら手にとるガイド 患者必携 国立がん研究センターがん対策情報センター編著 学研メディカル秀潤社 2011 (西)医4945/132
がん治療や療養生活について、がん患者や家族に知ってもらいたい、活用してもらいたい情報を、がん患者、医療従事者、家族の視点でまとめている。新版は国立がん研究センターのウェブサイト「がん情報サービス」で閲覧可能(https://ganjoho.jp/public/qa_links/hikkei/hikkei02.html)。
がんの冊子「各種がんシリーズ」 https://ganjoho.jp/public/qa_links/brochure/cancer.html
国立がん研究センターのウェブサイト「がん情報サービス」で、各種がんについての小冊子を公開している。一般の人に分かりやすい内容で、随時更新されるので、最初に知識を得るのによい。ウェブページや印刷用冊子のほか、音声データも利用できる。ほかにも、療養や社会的対応等の多様なテーマで小冊子を公開している。

(2)診療ガイドライン

 →パスファインダー「「診療ガイドライン」を調べる」も併せてご利用ください。
疾病ごとに、治療に関する適切な判断を下せるよう、治療の実績や、学会での研究を踏まえて作られた診療の目安で、最新の治療法を含め多くの情報から有効性、安全性などを整理し、診療の指針を示してあります(参考『病院の言葉を分かりやすく』(勁草書房 2009))。
医療従事者向けのほか、やさしく解説した一般向け資料が作られている場合もあります。

書名出版情報請求記号
患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2016年版 日本乳癌学会編 金原出版 2016 (西)医49546/37/16
乳がんの予防、検診、診断や、治療、療養について、重要な項目をQ&Aで解説している。医療者向けの『科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン』と交互に刊行されている。

(3)がんの治療・医療・ケアについて知る

書名出版情報請求記号
国立がん研究センターのがんとお金の本 片井均監修 小学館クリエイティブ 2016 (西)医4945/173
胃がん、大腸がん、肺がん、肝がん、乳がんについて検査や治療にかかる費用、公的医療費助成制度、収入や生活の不安を支える公的制度等、がん患者や家族に必要な知識を国立がん研究センターがまとめている。
安全ながん薬物療法のために知っておきたい薬のハンドブック 五十音順抗悪性腫瘍薬の事典+副作用対策 小松嘉人監修 ヴァンメディカル 2017 (西)49453/46
医療従事者向けに、がん薬物療法で高頻度に用いられる92の薬剤を厳選し、その特徴とケアのしかたを見開きでコンパクトに解説。臨床の場で必要なケアの知識を、副作用、事象別に解説している。
患者さんと家族のための放射線治療Q&A 2015年版 日本放射線腫瘍学会編 金原出版 2015 (西)医49454/13
原理、装置、治療の進め方、各がんに対しての放射線治療の実際等、患者のための放射線治療のガイドブック。元となった日本放射線腫瘍学会「放射線治療Q&A」は、インターネットでも閲覧できる(https://www.jastro.or.jp/customer/qa/)。医療従事者向けには『がん放射線治療パーフェクトブック』(唐澤久美子編集 学研メディカル秀潤社 2016)がある。
がんのリハビリテーションベストプラクティス 日本がんリハビリテーション研究会編 金原出版 2015 (西)4945/155
患者の生活機能と生活の質改善のため、がんの段階ごとに様々な目的でリハビリテーションが行われる。『がんのリハビリテーションガイドライン』に基づいて、最良の実践方法を解説した、がん医療従事者向けの手引書。
患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド 日本緩和医療学会ガイドライン統括委員会編集 金原出版 2017 (西)医4945/152
がんの痛みの多くは治療できる(p18)。患者が早期からの適切な緩和ケアを受けるために知識を得られるよう、痛みについての知識、痛みの伝え方、治療方法、薬、痛み治療がうまくいかないときの対応や、薬以外の緩和方法について47のQ&Aで解説。医療者向けは『がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2014年版』。
がん患者さんのための国がん東病院レシピ 症状・体調別に選んだ215品 大江裕一郎著 法研 2013 (西)医4945/188
抗がん薬の副作用には、食事に関わる症状が少なくない。在宅療養や、副作用による食事の悩みを持つがん患者と、国立がん研究センター東病院の管理栄養士が実践する「柏の葉料理教室」から選んだレシピ集。ウェブサイトでは、料理教室のこれまでのテーマとレシピを公開している。
※がん患者向けレシピ本は多数出版されている。図書館の蔵書検索では、件名「食餌療法」を使い、件名または全項目で病名等と掛け合わせて検索するとよい。
臨床で活かすがん患者のアピアランスケア 野澤桂子編集 南山堂 2017 (西)4945/88
外見の変化によるがん患者の苦痛を、医学的・整容的・心理社会的支援を用いて補完し、軽減するアピアランスケア(外見ケア)。がんの治療に伴う外見の変化についての基礎知識、身体症状別のケア、事例のほか、ウィッグやカモフラージュメイクを扱う企業や、帽子の作り方やウィッグのつけ方の患者用資料が収録されている。
四国がんセンター「がんの補完代替医療ガイドブック 第3版 2012」 http://www.shikoku-cc.go.jp/hospital/guide/useful/newest/cam/dl/index.html)※インターネットで閲覧可。
医療機関でがんの治療を受けながら、民間療法をはじめとする補完代替医療とどのように向き合い、利用したらよいのかを考えるためのガイドブック。利用にあたって確認・注意すべき点などをわかりやすく書いている。

(4)がんと生きる・がんと社会

書名出版情報請求記号
生きのびるためのがん患者術 伝わる「ことば」の使い方 青木晴海著 岩波書店 東京 2012 (東)916/アハ 1
自らの心身の状況を率直な「ことば」にして伝えることで、治療方法や入院の日々が変化していくことを記録した闘病記。体験からポイントをまとめた「がん患者便利帳」を収録している。
がん患者の家族を救う55のQ&A 癒やしのプロが体験から語る「つらさの乗り越え方」 酒井たえこ著 アイエス・エヌ株式会社コミュニティ・パブリッシング事業部 2017 (西)医4945/187
がん患者の家族のために、がん理解のコツ、医師、看護師、病院との付き合い方、患者本人、家族との向き合い方、自分の癒し方や守り方、お金、残された時間の過ごし方などについてQ&A形式でやさしく書いた本。著者はがん家族セラピストとして活動している。
がんの親をもつ子どもたちをサポートする本 親のがん,家族の一大事を経験する子どもたちと伴走するために 有賀悦子編集 青海社 2017 (西)4945/181
子どもの心の発達段階や、コミュニケーションなど、子どもたちの支援のために知っておきたいことと、支援プログラムの実際が書かれている。p43に「がんを伝えるときに役に立つ絵本・冊子」の紹介あり。
がんと一緒に働こう! 必携CSRハンドブック CSRプロジェクト編 合同出版 2010 (西)医3663/164
働く権利や企業側の考え、職場でのコミュニケーション、制度、産業医など、がん経験者の就労を支えるトピックを扱う。本書のCSRはCancer Survivors Recruiting(がん患者の就労)の略で、一般社団法人CSRプロジェクトでは、がんの当事者、企業人事担当者向けの相談等を行っている。
がん経験者のための就活ブック サバイバーズ・ハローワーク HOPEプロジェクト編 合同出版 2015 (西)医3663/167
がん経験者が自分に合った仕事について考え、履歴書や面接等の具体的スキルを得ることを支援する本。AYA世代(思春期・若年成人)の就活について記載あり。
企業のためのがん就労支援マニュアル 病気になっても働き続けることができる職場づくり 高橋都編著 労働調査会 2016 (西)医33648/9
従業員ががんと診断された際のため、日常的な取り組みや、体調不良時の対応への配慮、個人情報の取扱い等、円滑に対応できる職場づくりのポイントと、休職中の支援、復帰後の支援等の実際の対応をまとめる。

3.雑誌や新聞の関連記事を探す

(1)雑誌記事

雑誌記事や論文は、データベースで探すことができます。

総合的なデータベースとして、「国立国会図書館サーチ(記事・論文)」 (http://iss.ndl.go.jp/) 、「CiNii Articles - 日本の論文をさがす」(http://ci.nii.ac.jp/)があります。

西部図書館館内で利用できる「医中誌web」は、医学関係約7,000誌の記事索引です。医療従事者向けの文献情報が多いですが、治療法の傾向や、各治療法を実施している病院を探す際の参考にすることができます。

また西部・東部図書館内で利用できる「最新看護索引web」は、看護や周辺領域の約910誌の記事索引です。看護の実践・研究・教育に関する文献情報を検索できます。

検索した結果、千葉県立図書館に目的の雑誌の所蔵がない際も、複写物の取寄せができる場合があるので、ご相談ください。

雑誌記事の例(いずれも西部図書館所蔵)
  • 特集「"がん教育元年"を迎えて 子どもとともにがんについて話し合う」(『保健の科学』59巻11号 2017.11)
  • 「GRAPH がん患者と家族・友人のためのサポートセンター マギーズ東京(東京都江東区)」(『看護』69巻6号 2017.5) p3-5

西部図書館で所蔵している雑誌

雑誌名出版者内容
がん治療新時代 メディネット

季刊。がんと闘う患者と家族のための情報誌。ウェブ公開あり

※紙媒体での刊行は14号(2018年1月)まで。ウェブ版は継続中(http://gan-mag.com/)。

STAND UP!! ~がん患者には「夢」がある~ 若年性がん患者支援団体STAND UP!! 年刊。当事者へのインタビューやアンケート、生活上のアドバイス等の記事掲載。ウェブ公開あり(http://standupdreams.com/?page_id=733)。
PiNK Run For The Cure Foundation 季刊。女性のからだ情報誌。乳がんの治療情報、サバイバーストーリーをはじめ、女性の健康情報を掲載。ウェブ公開あり (https://runforthecure.org/feature/pink-magazine/)。

(2)新聞記事

西部図書館で利用できる主な新聞記事データベース

データベース・索引名収録紙・誌利用可能館
聞蔵Ⅱ ビジュアル 朝日新聞、アエラ、週刊朝日(ニュース記事のみ) 中・西・東
日経テレコン21 日経4紙 <日本経済新聞、日経産業新聞、日経流通新聞MJ、日経金融新聞(~2008.1.31まで。日経ヴェリタスの検索は不可) 中・西
千葉県関係新聞・雑誌記事索引(千葉日報)
http://www.library.pref.chiba.lg.jp/nanohana/index.html
千葉県立図書館で作成している記事索引です。千葉日報は1986年(2017年12月現在)から、朝日・毎日・読売新聞東葛地域版は1987年7月から1996年3月まで検索可能です 中・西・東

※県立図書館で利用できるデータベースの詳細については「オンラインデータベースのご案内」をご覧ください。

新聞記事の例
  • 「(がん新時代 91)学校で「がん教育」広がる 仕組み・予防法...子どもも知識を」(『朝日新聞』2017年11月26日朝刊)p27
  • 「県こども病院「いっぷく亭」 治療の日々を励ます 小児がん患者、家族に交流場」(『千葉日報』2017年10月25日)p19
  • 「がんでも妊娠に希望を 卵子、精子の凍結保存 いすみ市 全国初助成」(『千葉日報』2016年4月22日)p11

4. インターネットで調べる

  • がん情報サービス http://ganjoho.jp/public/index.html
    独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターによる一般の方向けの情報提供サイト。
  • がん情報サイト http://cancerinfo.tri-kobe.org/
    先端医療振興財団 臨床研究情報センターが、米国国立がん研究所とライセンス契約し、包括的な最新情報を配信。
  • 海外がん医療情報リファレンス https://www.cancerit.jp/
    一般社団法人日本癌医療翻訳アソシエイツが、海外のウェブサイトから許諾を得てがん情報を翻訳、提供する。
  • 厚生労働省 がん対策情報 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/index.html
    国のがん対策に関する施策を紹介している。
  • 千葉県 がん対策のページ https://www.pref.chiba.lg.jp/cate/kfk/kenkou-iryou/kenkouzukuri/gan/index.html
    千葉県のがん対策の情報をまとめたページ。相談窓口や千葉県内のがん診療連携拠点病院の案内など。
  • ちばがんなび http://wwwp.pref.chiba.lg.jp/pbgnv/
    千葉県内のがんに関して、地域の病院や患者会を探すときや、医療費助成等を調べるときに参考になる。
  • がんサバイバークラブ https://www.gsclub.jp/
    日本対がん協会が「治りたい」「普通の生活がしたい」等の観点から、情報を提供。注目ニュースなど随時情報更新。
  • 闘病記ライブラリー http://toubyoki.info/
    NPO法人「連想出版」の運営するサイト。がん以外も含めて約700冊の闘病記を病名から探せる。表紙のほか、目次情報やまえがきが閲覧できる場合がある。
  • 「統合医療」情報発信サイト http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/index.html
    厚生労働省が開設し、情報の見極め方や参考になる冊子やウェブサイト、海外の情報等を紹介している。
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