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視覚障害について調べる

 障害のある人もない人も互いに尊重して共生する社会を目指していく中で、双方が関わりあう機会が増えています。そこで、障害への理解を深め、その時々や各人に応じた配慮・工夫で皆が暮らしやすい社会となるよう、視覚障害について調べるときに参考となる資料や情報源をご案内します。
 併せて、図書館の障害者サービスについて多くの人に知ってもらえるよう、県立図書館で利用できる読書支援機器・資料をご紹介します。

目次

1.調査に役立つキーワード

(1)関連のキーワード

 県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」で関連資料を探すときに役立つキーワードを紹介します。各検索項目(「件名」「全項目」等)に対応する検索窓に、下のようなキーワードを入力して検索します。なお、障害者サービス用資料の検索は、トップページ>図書館のご案内>障害者サービス>「図書・雑誌・視聴覚資料の検索ページへ」とお進みください。

 件 名「障害者福祉」 「視覚障害」 「弱視」 「ユニバーサルデザイン」
    「福祉機器」 「盲導犬」 「ガイドヘルパー」 「視覚障害者教育」
    「インクルーシブ教育」 「バリアフリー」 「点字」 「音訳」
    「情報アクセシビリティ」 「障害者サービス」         等
 全項目「見えない」 「見えにくい」 「ロービジョン」 「ノーマライゼーション」
    「ハンディキャップ」 「情報保障」 「視覚障害者支援総合センター」
    「桜雲会」 「全国視覚障害者情報提供施設協会」        等

(2)検索結果の例

 1つのキーワードで検索結果が多過ぎる場合は、複数の検索項目や複数のキーワードを組み合わせて検索すると、検索結果を絞り込むことができます。

 件名 「視覚障害」 → 検索結果500件以上
 件名 「視覚障害 福祉機器」 → 20件程度
 件名 「視覚障害」 かつ 全項目「ノーマライゼーション」 → 10件程度

(3)関連の分類記号

 また、図書館資料はそれぞれの主題を表した数字(分類記号)の順に並んでいるので、目的の主題が決まっているときは、本棚を見て関連資料を探すことができます。

 369.27 (障害者福祉)
 378.1 (視覚障害者教育)
 496.4 (視機能とその異常)

2 県立図書館の蔵書で調べる

(1)視覚障害一般について <こんな資料があります>

書名出版情報請求記号
盲・視覚障害百科事典 ジル・サルデーニャ[ほか]著 明石書店 2009 中央 36927/189
 福祉、医学、教育、誤解、偏見等の幅広い分野を対象に、視覚障害を理解するために必要な500余の項目を解説した事典。最多は眼疾患や治療法等の医学関係の項目で、次いで多いのが福祉や法令に関する項目です。米国の出版物の邦訳のため、一部日本との違いが感じられる内容もあります。
みんなで考えよう 障がい者の気持ち 1 読んでわかる、体験してわかる 視覚障がい 学研教育出版 2010 中央 J369/ミン/1
 視覚障害の種類と特性、視覚障害者が困る場面、その時に周りの人々ができる手助けを、イラストを多用して解説しています。歌手や運動選手として活躍する視覚障害者へのインタビューも収録。
視覚障がいと点字の世界 中村實枝編著 ふくろう出版 2008 西部 36927/113
 社会福祉を学ぶ学生を対象にしたテキスト。視覚障害者の歴史と文化、移動と生活環境、教育と福祉、福祉機器とユニバーサルデザイン、盲導犬等、視覚障害者に関するさまざまな事柄を解説しています。点字のつくりや書き表し方もわかります。
障害者白書 内閣府編集 勝美印刷 年刊 中央 36927/26(平成6年~最新版)
西部 36927/7(平成6年~最新版。25年版欠号)
東部 36927/8(平成7年~25年版)
 政府による障害者施策の動向や法制度の概要・経緯についてまとめています。障害者に関する統計データや相談窓口の一覧も収録。内閣府ホームページでは一部の年版をPDF版、HTML版、マルチメディアデイジー版で公開しています。

(2)視覚障害者との関わり方について <こんな資料があります>

書名出版情報請求記号
はじめて学ぶガイドヘルプ 当事者とともに伝える支援の方法 第2版 野村敬子編著 みらい 2013 東部 36927/206/13
 障害のある人が安全に外出するための支援の仕組みや方法を、具体的な生活場面に即してビジュアルに紹介しています。巻末には「障害者に関する割引・減免制度および福祉措置一覧」あり。
イラストでわかる 視覚障害者へのサポート 国際視覚障害者援護協会編集 読書工房 2007 中央 36927/163
 家族やヘルパーをはじめとして、広く視覚障害者に接する人々を対象に書かれた本。視覚障害者への声のかけ方、状況の説明の仕方、家の内外さまざまな場面での基本的なサポート方法等を、イラスト付きで解説しています。
視覚障害者と健常者が共に築く職場 桜雲会点字出版部 2014 西部 36628/37
 視覚障害者がどのような職業に就いているか、事業主や同僚にはどのような配慮が求められているか等、視覚障害者の就業をめぐる課題や必要な準備を様々な立場の人に向けて解説しています。

(3)視覚障害者の暮らしについて <こんな資料があります>

書名出版情報請求記号
みんなに役立つ バリアフリー・ユニバーサルデザイン 桜雲会点字出版部 2015 西部 36927/168
 シャンプーボトルや牛乳パックといった各種容器、公衆トイレ、エレベーター等を例に、障害の有無にかかわらず誰にとっても使いやすいように施された工夫を解説しています。
視覚障害者の身だしなみと話し方 桜雲会 2011 中央 36927/209
 コミュニケーションを行う上で大切な「身だしなみ」(男女別)と「話し方」について、視覚障害者向けに書かれた本。障害当事者がインタビューに応じたり、座談会で話し合ったりすることで実用的な内容になっています。「身だしなみ」の女性編はメイクや小物遣いも紹介しています。
ひとりでできる家庭料理 五感で調理するレシピ集 日本盲人社会福祉施設協議会情報サービス部会 2011 東部 596/111
 一般的な料理本と違い、写真やイラストを使わずに活字だけで内容を伝えています。視覚以外の感覚をたよりに調理するために、音の変化、手ごたえ、指でつまめる量等の判断の目安を紹介しています。
目の見えない人は世界をどう見ているのか 伊藤亜紗著 光文社 2015 西部 36927/160
 福祉ではなく身体論の観点から、障害のある人とない人の違いを丁寧に確認し、障害に新しい価値を見出そうとする本。視覚障害者がどのように空間をとらえ、身体を使いこなし、他者とコミュニケーションを取っているのか、当事者とその関係者へのインタビュー等をもとに探っています。

(4)視覚障害と読書・情報アクセスについて <こんな資料があります>

書名出版情報請求記号
障害者の読書と電子書籍 見えない、見えにくい人の「読む権利」を求めて 日本盲人社会福祉施設協議会情報サービス部会編 小学館 2015 西部 36927/158
 視覚障害者の読書環境の変遷を踏まえた上で、電子書籍がその環境を大きく改善する可能性と、その技術的・制度的な課題について解説しています。デジタル教科書についても取り上げています。
会議・プレゼンテーションのバリアフリー "だれでも参加"を目指す実践マニュアル 電子情報通信学会 2010 中央 36927/194
 講演会やセミナーに関わるすべての人に向けて、障害者への情報保障の必要性を説いた上で、会場でのバリアの具体例、一般的な情報保障の方法、主催者や講演者が留意すべき点を解説しています。
障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン 千葉県健康福祉部障害福祉課 2017 西部 C3692/30/17
 障害者が必要な情報を適切なかたちで入手し、意思表示できるようにするために求められる配慮を、障害の特性ごと、場面ごとに紹介しています。用語解説や相談先をまとめた「別冊」あり。県ホームページでも公開中。

(5)視覚障害関係の雑誌 <こんな資料があります>

誌名出版情報所蔵情報
視覚障害 視覚障害者支援総合センター 月刊 西部 第83号(1986.5)~最新号
東部 第155号(1998.5)~第298号(2013.2)

県立図書館ホームページ「調べ方案内(パスファインダー)」内「雑誌記事・論文を探す」「雑誌を探す」もご覧ください。

3 インターネットで調べる

●厚生労働省「障害者福祉」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/index.html
 障害福祉サービス等の施策や障害者手帳等の制度の情報にアクセスするための総合窓口です。

●日本盲人会連合 http://nichimou.org/
 視覚障害者団体の全国組織として点字図書館の運営や福祉機器の販売斡旋、点字・音声・データによる情報誌の提供等を行っています。「視覚障害者に関する諸問題」や「法律・制度・資料」のページあり。

●日本点字図書館/全国視覚障害者情報提供施設協会「サピエ図書館」
https://www.sapie.or.jp/cgi-bin/CN1WWW
 全国の点字図書館や公共図書館、ボランティア団体等が製作・所蔵する点字図書や録音図書の書誌情報を集めたデータベース。会員は点字データやデイジーのダウンロード・リクエストも可能。国立国会図書館「視覚障害者等用データ送信サービス」と連携中。

●千葉県「障害者(児)」 https://www.pref.chiba.lg.jp/cate/kfk/fukushi/shougaisha/index.html
 障害福祉に関する県の施策や、障害当事者・県民全般・事業者各方面への情報を集めています。

●千葉県視覚障害者福祉協会 http://www.tisikyo.jp/
 障害者への情報支援・IT支援・生活支援のほか、障害者を支援するボランティアやガイドヘルパーの養成を行っている団体です。視覚障害者総合支援センターちば(千葉点字図書館)も運営しています。

●東京視覚障害者生活支援センター「リンク集」 http://www.tils.gr.jp/main_files/link.html
 視覚障害関係団体だけでなく、福祉用具や情報機器の開発・販売元も紹介しています。

4 県立図書館で利用できる読書支援機器・資料

●大活字本
 活字の大きさが8~9ポイントの本が多い中、ロービジョン(弱視)の人も読みやすいよう、活字の大きさ(14~22ポイント)やフォントが工夫されている本。県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」で出版者に「大活字」「埼玉福祉会」等と入力して探すことができます。

●オーディオブック(カセットテープ・CD)
 市販されている耳で聞いて読む本。県立図書館ホームページで所蔵タイトルを確認できます。
「録音図書のご案内」 > 「録音図書リスト」 > 「カセット」 「CD」

●点字図書(*)・点字雑誌(*)
 6つの点の組み合わせで五十音のかな・数字・アルファベット等を表記する「点字」を指で触って読む本。県立図書館では次のようなタイトルの点字雑誌を継続的に受け入れています。
『点字毎日』 『点字ジャーナル』 『月刊福祉』 『視覚障害』 ほか

●点訳絵本・点字付きさわる絵本・布の絵本
 活字部分に対応して透明な点字シートを貼り付けた本や、様々な触感を楽しめるよう布・ひも・ボタン等でつくられた本があります。県立図書館ホームページで所蔵タイトルを確認できます。
「りんごの棚」
「点訳絵本のご案内」
「障害のある子どもに配慮された本」

●DAISY(音声デイジー・マルチメディアデイジー・テキストデイジー)(*)
 章・節・項への頭だし、特定ページへのジャンプ、長時間録音等の特徴をもつ、耳で聞いて読む本。本の内容を肉声や合成音声で読み上げたものを録音したデイジー、音声・活字・画像や動画を組み合わせたデイジー、パソコン等の合成音声で再生するためのテキストデータだけのデイジーがあります。
「録音図書のご案内」 > 「録音図書リスト」 > 「DAISY」 「マルチメディアデイジー」 「電子資料(電子データ)」

●拡大読書器(据置型/携帯型)
 弱視の方の読書のため、活字の拡大、コントラストの強調、白黒反転(黒地に白文字)表示が可能です。

●活字読み上げ機器(音声読書機)
 活字を読み取って合成音声で読み上げます。外国語や数式が混在するような複雑な文章は苦手です。

●音声読み上げ可能なパソコン
 操作中の画面を合成音声で読み上げます。蔵書検索、インターネット閲覧、DAISY再生等が可能です。

・(*)の印が付いている資料をご利用の際は、障害者サービスの利用登録が必要です。利用条件や方法については、県立図書館ホームページ「障害者サービス」をご覧になるか、県立図書館各館へお問い合わせください。
・リンク先等の掲載内容については、県立図書館が責任を負うものではありません。予めご了承ください。
・資料は最寄りの県立図書館や市町村立図書館等に取寄可。ただし参考図書は取寄せできない場合があります。

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