タイトルコード |
1000100262866 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ヘミングウェイの遺作 |
書名ヨミ |
ヘミングウェイ ノ イサク |
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自伝への希求と<編纂された>テクスト |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
フェアバンクス香織/著
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著者名ヨミ |
フェアバンクス カオリ |
著者名原綴 |
Fairbanks Kaori |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勉誠出版
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出版年月 |
2015.3 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-585-29091-9 |
ISBN |
4-585-29091-9 |
数量 |
349,7p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
930.278
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個人件名 |
Hemingway Ernest |
注記 |
年譜:p338〜343 |
内容紹介 |
ヘミングウェイの死後出版作品群の編纂方法とその問題点を指摘。老いと病に苦しんだ晩年の作品群の変更過程を、オリジナル原稿の修正痕から丁寧に辿り、オリジナル原稿の自己像といかに乖離しているかを検証する。 |
著者紹介 |
早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。文京学院大学准教授。学術博士(早稲田大学、2010年)。専門はアメリカ文学、ヘミングウェイ研究。 |
目次タイトル |
序章 |
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はじめに-本研究の背景と目的 マニュスクリプト研究/生成批評論的アプローチ 自伝的アプローチ |
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第一章 ヘミングウェイと「ヘミングウェイ」の分岐点 |
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一九四〇年代-「ヘミングウェイ伝説」or「偽りのタフガイ神話」? 一九五〇年代-乖離するヘミングウェイの自己イメージと「パブリックイメージ」 一九六〇年代-“crack‐up”と進まぬ筆 |
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第二章 『海流の中の島々』 |
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執筆・編纂の経緯 『海流の中の島々』の作品世界 『海流の中の島々』の「ビミニ」セクションにおけるAuto/Biography創造への試み-チャールズ・スクリブナー・ジュニアらによる編纂の問題点 |
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第三章 『エデンの園』/「最後の良き故郷」 |
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執筆・編纂の経緯 『エデンの園』の作品世界 ヘミングウェイの「デイヴィッド」、ジェンクスの「デイヴィッド」-『エデンの園』におけるトム・ジェンクス編纂の問題点 晩年の「ニック」-『エデンの園』と「最後の良き故郷」をつなぐmiscegenationalな憧憬 |
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第四章 『夜明けの真実』/『キリマンジャロの麓で』 |
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執筆・編纂の経緯 『スポーツ・イラストレイティッド』/『夜明けの真実』/『キリマンジャロの麓で』の作品世界 「パパ/父」ヘミングウェイを創造する-パトリック・ヘミングウェイの編纂方法とその問題点 |
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第五章 第二次世界大戦を題材にした生前未出版の短編 |
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執筆・編纂の経緯 各短編の作品世界 第二次世界大戦版『われらの時代に』に向けて-未出版短編と五〇年代のヘミングウェイ |
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第六章 『移動祝祭日』/『移動祝祭日-修復版』 |
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執筆・編纂の経緯 『移動祝祭日』の作品世界-編纂本に組み入れられなかったスケッチを中心に 最期のラブレター-メアリーおよびショーン・ヘミングウェイの編纂方法とその問題点 |
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第七章 『危険な夏』 |
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執筆・編纂の経緯 『危険な夏』の作品世界 “Ernesto”か“A worrier”か?-『危険な夏』のオリジナル原稿における自己分裂と“Ernest”の消滅 |
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終章 ヘミングウェイ自伝の諸相 |
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はじめに アメリカにおける自伝文学の系譜 キュビズム-死後出版作品にみられる技巧的特徴 追憶のパリ-死後出版作品における「特定の視点」 死の予兆 完成本と未完原稿の分水嶺-『河を渡って木立の中へ』はなぜ出版されたのか? |