タイトルコード |
1000100401414 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
織田作之助論 |
書名ヨミ |
オダ サクノスケ ロン |
|
<大阪>表象という戦略 |
叢書名 |
近代文学研究叢刊
|
叢書番号 |
59 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
尾崎 名津子/著
|
著者名ヨミ |
オザキ ナツコ |
出版地 |
大阪 |
出版者 |
和泉書院
|
出版年月 |
2016.6 |
本体価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-7576-0799-6 |
ISBN |
4-7576-0799-6 |
数量 |
6,368p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
|
個人件名 |
織田 作之助 |
注記 |
文献:p356〜362 |
内容紹介 |
1938〜46年の約9年間にわたる織田作之助の創作活動を、内務省検閲や総力戦体制下の同時代状況と文学状況との関わりの中で捉え直し、織田文学の再定位を試みる。織田の<大阪>という表象の戦略的な意図を明らかにする。 |
著者紹介 |
1981年神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻修了。博士(文学)。早稲田大学文学学術院総合人文科学研究センター客員主任研究員。専門は日本近現代文学ほか。 |
目次タイトル |
序章 大阪表象を問う意味 |
|
第一章 昭和期の内務省検閲 |
|
第一節 内務省検閲を支える諸側面 第二節 「風俗壊乱」の境界線 第三節 アジア太平洋戦争下における内務省検閲の展開 第四節 「露骨」「暴露的」「猥雑」 |
|
第二章 『夫婦善哉』論 |
|
第一節 誤読する蝶子としっかり者の柳吉 第二節 都市イメージの転倒 第三節 祈る女と都市の「奥」 第四節 『夫婦善哉』の<大阪>性 |
|
第三章 『夫婦善哉』の周辺 |
|
第一節 文藝推薦受賞の余波 第二節 『続夫婦善哉』の執筆時期 第三節 『続夫婦善哉』の同時代性 第四節 別府の位相と<大阪>性 |
|
第四章 一九四〇年前後における<地方>・<方言>の概念編成 |
|
第一節 大政翼賛会による地方文化運動 第二節 <地方>を引き受ける<大阪> 第三節 「標準語」「方言」の序列 第四節 織田作之助にとっての<大阪弁> |
|
第五章 体制関与の真相 |
|
第一節 出版新体制 第二節 大阪鉱山監督局 第三節 日本文学報国会への関与 |
|
第六章 戦略としての<西鶴> |
|
第一節 織田作之助の西鶴受容に対する評価 第二節 西鶴摂取の状況 第三節 西鶴テクストの現代語訳 第四節 『西鶴新論』への同時代評価および先行研究 第五節 <俳諧的>と<大阪的> |
|
第七章 『わが町』『異郷』論 |
|
第一節 『わが町』の成立 第二節 ベンゲット移民異聞 第三節 規範化される土地の記憶 第四節 <フィリピン>が指示すること 第五節 <大坂>の虚構化 |
|
第八章 『世相』『郷愁』論 |
|
第一節 『世相』の執筆状況 第二節 <放浪>の意味 第三節 鴈治郎横丁を書くこと 第四節 <大阪>を語る場 第五節 「注釈書」以上の意味 |
|
第九章 <偶然小説>の可能性 |
|
第一節 小説における<偶然>をめぐって 第二節 <偶然小説>の分析 第三節 参照項としてのサルトル 第四節 <偶然>という方法 |