タイトルコード |
1000100235916 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
男子の権力 |
書名ヨミ |
ダンシ ノ ケンリョク |
叢書名 |
変容する親密圏/公共圏
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叢書番号 |
10 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
片田孫 朝日/著
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著者名ヨミ |
カタダ ソン アサヒ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
京都大学学術出版会
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出版年月 |
2014.12 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-87698-498-5 |
ISBN |
4-87698-498-5 |
数量 |
6,307p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
371.45
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件名 |
少年
性差
学童保育
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注記 |
文献:p289〜300 |
内容紹介 |
児童中心主義の保育は「男子支配」を助長しないか。学童保育における男子たちの熱と姿をジェンダーという観点から批判的に論じ、子ども間のよりよい共同性を作っていける教育をめざし、公共性の再構築の可能性を探究する。 |
著者紹介 |
京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻博士学位取得。灘中学校・高等学校教諭。 |
目次タイトル |
序章 男子文化の批判的な探究へ |
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1 男子の世界を記述する 2 日本における男子研究の欠如 3 「ジェンダー問題」の再構成 4 本書の章立て |
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第Ⅰ部 理論と方法 |
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第1章 男子の権力の理論化 |
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1 「現場の課題としてのジェンダー問題」の構築へ 2 覇権的な男らしさ論 3 児童中心の保育と男子の権力 二つの議論をもとに |
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第2章 A学童クラブでのフィールドワーク |
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1 学童クラブ事業とは 2 マイクロ・エスノグラフィー 3 A学童クラブでの参与観察とデータ収集 |
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第Ⅱ部 クラブ運営と自由遊び |
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第3章 クラブ運営とジェンダー |
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1 A学童クラブの概要と日常 2 学童クラブの運営 3 ジェンダー・バイアスとスポーツ行事 クラブ運営における男子支配の条件 |
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第4章 男女の分離と保育者の関わり |
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1 自由時間における男女の分離 2 男女間のボーダーワークと保育者の調整 3 男子の侵入と権力行使 男女の境界と保育者の役割 |
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第Ⅲ部 男子の仲間文化 |
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第5章 「強さ」の価値と能力主義 |
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1 「強さ」の文化 2 チームゲームと指導 3 スポーツと男女間の権力関係 能力競争の世界を生きること |
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第6章 攻撃の文化 |
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1 スポーツにおける攻撃と痛みへの無関心 2 遊びとしての闘い 3 粗暴な言動の文化 遊びの中の攻撃 |
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第7章 柔らかい声 |
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1 「幼稚園児」のように 2 泣きべその主張 3 「思いやり」と罵りへの介入 男子文化の中の様々な声 |
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第Ⅳ部 保育の指導法と男子の権力 |
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第8章 受容中心の指導と「腕白」なパフォーマンス |
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1 特定男子の「腕白」な位置取り 2 女子への野次とその注意 3 幼児的な男らしさと規則の再考 実質的な男女平等のために |
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第9章 児童中心主義とジェンダーへの無関心 |
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1 学童クラブ観と指導法 2 ジェンダーと権力についての認識 3 児童中心主義の眼差しによる権力関係の不可視化 児童中心主義のバージョンアップ |
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終章 現場の課題としてのジェンダー問題 |
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1 男女の分離 2 「男らしい」権力を支える文化 3 権力の日常化 4 児童中心主義と公共性の課題 |
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補章 社会化論とポスト構造主義 |
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1 社会化論とジェンダー・フリー教育 2 フェミニズム・ポスト構造主義の戦略 ジェンダー論の再構築へ |