タイトルコード |
1000100197221 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
民族の創出 |
書名ヨミ |
ミンゾク ノ ソウシュツ |
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まつろわぬ人々、隠された多様性 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
岡本 雅享/著
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著者名ヨミ |
オカモト マサタカ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
岩波書店
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出版年月 |
2014.7 |
本体価格 |
¥4200 |
ISBN |
978-4-00-024872-3 |
ISBN |
4-00-024872-3 |
数量 |
13,408p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
210.3
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件名 |
日本民族
日本-歴史-古代
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内容紹介 |
大和中心の民族意識や国民の形成を、まつろわぬ人々とされた出雲・エミシ・クマソの視点から捉え直し、同質社会観で覆い隠された日本人内部の多様性を解き明かしながら、多元国家観に基づく民族意識の再構築を説く。 |
著者紹介 |
1967年出雲市生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。国際学修士。社会学博士。福岡県立大学人間社会学部准教授。著書に「中国の少数民族教育と言語政策」など。 |
目次タイトル |
第一章 出雲からみた民族の創出 |
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一 漢字語「民族」の誕生 二 神武創業の始めに原づく王政復古 三 大和民族の登場 四 出雲民族の誕生 五 民族のるつぼとしての混合民族論 六 民族概念再構築の課題 |
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第二章 言語不通の列島から単一言語発言への軌跡 |
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一 言語不通の列島 二 国語と標準語の創作 三 出雲言葉からみる言語画一化の過程 四 言語と方言の境界 五 風土と文化と言葉 |
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第三章 二人の現津神 |
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一 出雲国造 二 王権を受け継ぐ御杖代 三 天皇の変貌 四 二人の生き神と民衆 五 出雲の抹殺? |
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第四章 創られた建国神話と民族意識 |
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一 記紀神話と出雲 二 神話を根拠に成り立つ国家と大和民族 三 大和神話と出雲神話の矛盾 四 戦後の建国神話教育 五 いくつもの創世神話が共存する多元社会 |
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第五章 島国観再考 |
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一 日本の島国観と単一文化論 二 人を繫ぐ東アジアの巨大な内海 三 新羅や越と結ぶ出雲の海人文化 四 近代国家の誕生と人を隔てる海への転換 五 裏日本の復権と多元社会観の構築 |
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第六章 アテルイ復権の軌跡とエミシ意識の覚醒 |
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一 エミシをめぐる自意識と他者認識 二 アテルイの戦いと悪路王の伝説 三 東北「熊襲」発言事件にみる現代日本のエミシ観 四 エミシの末裔という自意識 五 アテルイ復権を導いた人々とその思い 六 東北の風土が育むエミシ民族 |
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第七章 クマソ復権運動と南九州人のアイデンティティ |
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一 熊本県球磨郡免田町のクマソ復権運動 二 クマソ・ハヤトとは何者か? 三 ヤマト勢力の南進とクマソ・ハヤトの抵抗 四 ネイションビルディングの中で創られたクマソ民族像 五 クマソ・ハヤトをめぐる自意職 |
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第八章 新たな民族の誕生 |
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一 誇り高き池間民族 二 池間民族をめぐる言説 三 池間民族意識を根拠づけるもの 四 民族とは何か? 五 宮古諸島の多様性と池間民族 六 多元社会・日本における民族観 |
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終章 同質社会幻想からの脱却と多元社会観の構築 |
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一 単一民族発言が望むもの 二 単一民族ではなく、同質民族ならいいのか? 三 高度経済成長期の企業社会構造と同質化 四 多元社会観への転換 |